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<綾野剛>村上虹郎と「武曲 MUKOKU」で共演 酒絶ちして体作り「トレーニング法を全力で伝授するよ」

6/5(月) 14:30配信

まんたんウェブ

 さまざまな役柄を変幻自在に“生きる”綾野剛さんの最新主演作「武曲 MUKOKU」(熊切和嘉監督)が新宿武蔵野館(東京都新宿区)ほか全国で公開中だ。鎌倉を舞台に、トラウマを抱えた男同士の闘いと宿命の対決を、気迫にあふれる映像で描いた作品。芥川賞作家の藤沢周さんの原作を、「私の男」(2014年)などの熊切監督が映画化した。ある事件によって生きる気力を失って剣を捨ててしまったすご腕剣士・矢田部研吾を綾野さんが、研吾に再び剣を持つきっかけを与える恐るべき剣の才能を持つ高校生・羽田融役を村上虹郎さんが演じている。2人に、俳優として相手から受けた影響や、すさまじい決闘のシーンでの苦労などを聞いた。

【動画】綾野剛、村上虹郎と壮絶“斬り合い”「武曲 MUKOKU」予告編

 ◇生きる気力を失うことは誰にでもある

 ――剣の達人で威圧的だった父親との確執があり、今や破滅的な生活に身を置く研吾と、台風の洪水で死にかけたというトラウマを抱える融。大きなものを背負っている2人ですが、どのように役と向き合いましたか。

 綾野さん:まず、研吾のように生きる気力を失ってしまうことって、誰にでもあると思いました。環境や状況が変われば誰もがそうなる要素を持っている。研吾は父親を憎んではいましたが、誰もが誰かの子供であるように、研吾の父親も誰かの子供だった。そこに気づかせたくれたのが、虹郎君が演じる羽田融の存在です。彼が求めてくれたことによって、研吾は「生」を再び感じるんです。

 何よりも、熊切監督が話をよく聞いてくれたのが、大きかったです。力が入るシーンでは一緒に演じる僕の激しい呼吸に合わせて、監督も一緒に呼吸するくらい、一緒に生きてくれました。僕は「夏の終り」(13年)で熊切組に入ったのですが、そのときは、喜びが勝っていてちょっと浮ついていたかもしれません。熊切監督が「次は悪くて悲しい男をやろう」と声をかけてくれ、いつかかなうようにと常に思っていました。

 村上さん:最初は僕の中で、融というキャラクターのイメージが漠然としていました。原作を読んだ後、リセットして、映画の中の羽田融を生きました。死にかけたトラウマを背負っているというのは、僕にとって感覚的なものしかなかったんですが、自転車で事故に遭いそうになったり、東京にいるだけで人を不用意に傷つけてしまったり、ささいなことは日常にあるので、それらを誇張して受け取って、想像していきました。何よりも、役者の一番近くに監督がいてくださいました。

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最終更新:6/5(月) 14:30
まんたんウェブ

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