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【オーストラリア】野村総研、豪IT企買収計画 他社と競合、相手企業の株主次第

6/5(月) 11:30配信

NNA

 野村総合研究所(野村総研)が4日までに、オーストラリアの子会社を通じてパース拠点のIT系コンサル企業SMSマネジメント・アンド・テクノロジーに約100億円規模の買収を提案していることが分かった。買収により、オーストラリア事業の競争力向上を目指している。ただ、SMSには地場競合企業が既に買収を提案しており、野村総研の提案の成否は今月14日の株主総会での決議次第となっている。【NNA豪州編集部】
 野村総研はNNA豪州に対し「子会社でメルボルン拠点のITサービス企業ASGグループが買収提案を行っている。SMSの事業は顧客管理などのフロント系システムや金融業界での顧客基盤に強みを持っており、ASGグループの事業と親和性が高い」とし、買収提案の背景を説明した。SMSを傘下とすることで、ASGの事業拡大が図れるという。一方、買収成立後の事業規模や収益見込みについては、今後調査を通じて評価していくとしている。
 一方、SMSに対してオーストラリアのIT企業DWSが既に買収手続きを開始しており、SMSは6月14日に開く株主総会でDWSからの買収提案の受け入れについて採決を採る予定だ。SMSの経営陣はDWSによる買収案を支持するよう株主に求めているという。これについて、野村総研の広報は「買収資金全額をキャッシュで支払うことが、SMS株主にとって優位と考えている」と述べた。野村総研の提案額はDWSの提案を上回っているようだ。

最終更新:6/5(月) 11:30
NNA