ここから本文です

世界最大のヘッジファンドを率いるレイ・ダリオとは何者か

6/5(月) 17:40配信

ZUU online

世界最大のヘッジファンドといわれているBridgewater Associates(ブリッジウォーター・アソシエーツ)の創業者でありCEOでもあるRay Dalio(レイ・ダリオ、敬称略)は、長者番付に載らない億万長者ともいわれている。今回は、このレイ・ダリオにスポットを当てて、どのような人物なのか見ていこう。

■レイ・ダリオとはどのような人か?

レイ・ダリオは、アメリカ合衆国の投資家であり、現役のファンドマネージャーでもある。ヘッジファンドとしては世界最大の約1600億ドルを運用しているブリッジウォーター・アソシエーツは、米コネチカット州ウェストポートに本社がある。投資成績が非常に優秀だとされており、クライアントには、個人の富裕層から中央銀行、政府系ファンド、公的年金基金などを抱えているといわれている。

レイ・ダリオは1949年、ニューヨーク市内で生まれた。12歳のときにはゴルフ場のキャディーのアルバイトで稼いだ資金を元手に、株式投資を行っていたというから驚きだ。ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得後、中堅証券の商品先物部門に就き、後にシティグループの会長兼CEOとなるサンフォード・ワイルの下で仕事をしていたがすぐに退職、1975年、自宅アパートで友人とともにブリッジウォーター社を設立した。そして40年以上にわたり金融市場を生き抜き、やがて、ブリッジウォーター社は世界最大のヘッジファンドへと成長する。

■世界金融危機を予見したレイ・ダリオ

レイ・ダリオの語るうえで欠かせないのが、2007~08年の世界金融危機(サブプライムローン問題およびリーマン・ショック)を予言したことだろう。レイ・ダリオは、2007年半ばから、顧客向けリポートなどで金融危機に対する警鐘を鳴らしていた。2007年末には米財務省を訪れ、「住宅市場が崩壊すれば銀行の損失は雪だるま式に膨れ上がり、経営破綻の瀬戸際まで追い詰められるだろう」と、直接懸念を伝えている。

当時、アメリカでは、支払い能力が乏しい層(サブプライム層)にも、どんどん住宅ローンを組ませて住宅を購入させていた。いわゆる不動産バブルの状態となっていたが、レイ・ダリオは実態が伴わないと警告していたわけだ。そして、サブプライムローン問題に端を発した住宅バブル崩壊により、2008年3月にベア・スターンズが破綻、2008年9月にはリーマン・ブラザーズが倒産したことから、世界経済は未曾有の金融危機へと陥っていく。

しかし、その将来を予測していたレイ・ダリオは、2008年のヘッジファンド全体平均パフォーマンスがマイナス20%と過去最悪に落ち込んだのを尻目に、旗艦ファンドで約12%の利回りを確保した。

■レイ・ダリオから一般個人投資家が学べること

レイ・ダリオの口癖は「経済は機械のように動く」だ。経済は好況と不況の間を常に行ったり来たりしている。一見不規則なように見える景気のサイクルも、彼にいわせれば「機械のように動いている」ということだ。

レイ・ダリオは、その機械のように動く経済を把握するために「歴史から学ぶことがとても重要」だと語っている。1920年代のワイマール共和国のハイパーインフレーション、1920~30年代の世界大恐慌、英国病と呼ばれた1950~70年代のイギリス経済の停滞、そして日本の平成バブル崩壊に関しても徹底的に研究していた。

■レイ・ダリオの姿勢を学んで資産運用に活かす

レイ・ダリオと同じレベルで経済を分析するのは至難の業である。しかし「歴史に学ぶ」姿勢は、誰もがすぐに応用できるだろう。ヘッジファンド業界を40年以上も生き抜いて世界最大の規模へと成長させ、またリーマン・ショックの発生を予言した人物である。学べるところは積極的に学び、自身の投資や資産運用などに取り入れていきたいものである。(提供:確定拠出年金スタートクラブ)

最終更新:6/5(月) 17:40
ZUU online