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ハワイ捕虜12人の鎮魂願う ホノルルで戦後初の慰霊祭

6/5(月) 14:00配信

琉球新報

 【ハワイ=当銘千絵】1945年の沖縄戦で米軍の捕虜となり、移送先のハワイで亡くなった県人12人を弔う慰霊祭が4日(日本時間5日)、ハワイのオアフ島ホノルル市の慈光園本願寺で開催された。現地での県人捕虜慰霊祭は初めて。元捕虜2人のほか、現地で亡くなった12人や沖縄に帰還した捕虜のそれぞれの遺族、県系人ら200人以上が参列し、捕虜12人の冥福を祈った。慰霊祭の前に参加者は12人が埋葬されたとされるスコフィールド・バラックやサンドアイランド収容所跡など、ゆかりの地も訪問した。
 慰霊祭は実行委員会(渡口彦信、高山朝光共同代表)が主催し、県から浦崎唯昭副知事も参加した。
 共同代表で、元捕虜の渡口さん(90)は追悼あいさつで「12人の魂が今もハワイの地をさまよっていると思うと、胸が締め付けられる」と積年の思いを語り、不明遺骨の早期収集に取り組む必要性を訴えた。
 琉球古典音楽の人間国宝・照喜名朝一さん(85)が追悼の歌「じゃんな節」を披露し、故人をしのんだ。照喜名氏が演奏で手にした三線は、捕虜収容所に県系人が差し入れし、70余年前に沖縄に持ち帰られて保管されていたもの。
 収容所など各地を回った参加者は、異郷の地で米軍に使役させられたり、望郷の念を募らせながら亡くなったりした捕虜に思いをはせ、平和と鎮魂を願った。【琉球新報電子版】

琉球新報社

最終更新:6/5(月) 14:00
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