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【全仏オープン】錦織のラケット破壊に師匠・修造氏も不快感

6/5(月) 16:45配信

東スポWeb

【フランス・パリ4日発】テニスの4大大会、全仏オープン男子シングルス3回戦で世界ランキング9位の錦織圭(27=日清食品)は同67位の鄭現(21=韓国)を7―5、6―4、6―7(4―7)、0―6、6―4のフルセットで破り、3年連続のベスト16進出を決めた。苦しみながらも初の日韓エース対決を制したが、ファンや関係者から苦言が相次いだのが試合中のラケット破壊だ。3日に地上波でも中継された“衝撃シーン”は波紋を呼んだ。錦織に再発防止策はあるのか。

【写真】リオ五輪でもラケットを投げつけていた錦織

 2日がかりの試合に勝った錦織は開口一番「タフな試合だった」。さらに「雨が降っていなかったら、100%負けていた」と実感を込めた。恵みの雨になったことは間違いない。3日に第4セット0―3とされたところで降雨順延にならなければ、鄭のペースに傾いていただけに、どう転んでもおかしくない試合だった。

 一方で、この勝利をかき消しかねないインパクトを与えたのが、3日に起こった錦織のラケット破壊だ。鄭にブレークを許すとコートに豪快に叩きつけ、ラケットはぐにゃり。会場からは容赦ないブーイングが浴びせられた。試合は日本の地上波でも放送されており、日本のエースの信じられない行為にネットは炎上。「態度の悪さにがっかり」「自分が悪いのにラケットに怒りをぶつけてる」「テニス選手に憧れる子供たちが引くぞ」などと、テニスファンから怒りや落胆、失望の声があふれた。

 錦織はこれまでもフラストレーションがたまると、ラケットにあたる場面がたびたび見受けられた。一昨年2月のメキシコ・オープンでも試合中にラケットを投げ、観客からブーイングを浴びた。今回は腰の痛みも影響したのかもしれない。しかし、その姿はあまりにひどかった。衛星放送「WOWOW」にゲスト出演した師匠の松岡修造氏(49)まで、番組内で「よくないですね。錦織選手らしくない」と不快感を表明。ソウル五輪代表で日本テニス協会の倉光哲理事(72)も「ここのところ、マナーの悪さはトップ選手になっちゃった」と皮肉を込めて、肩を落とした。

 ラケットを破壊する行為自体は世界のトップ選手も頻繁に見せているが、錦織の場合は状況が異なるという。倉光氏は「ギャップがあまりにも甚だしい。錦織は正統派もいいところ。それが(一気に)悪役になっちゃう」。錦織に普段は“ベビーフェース”の印象が強いぶん、反動も大きいというわけだ。その結果、観客や視聴者のヒートも買いやすくなる。

 錦織はこの日も第5セット途中でラケットを投げ捨てた。4回戦では同37位フェルナンド・ベルダスコ(33=スペイン)と対戦するが、感情のコントロールが課題となることは必至だ。

 倉光氏は「(世界ランク3位のスタン)バブリンカ(32=スイス)はラケットを折った後、(契約する)ヨネックスの社長に直接、謝りの電話を入れるらしいです」と話したが…。

 この日の勝利で、日本男子で単独最多の全仏14勝をマークした。錦織は今後も日本のテニス界を引っ張っていかなくてはならない“絶対エース”。結果とともに、超一流ゆえの振る舞いも求められそうだ。

最終更新:6/6(火) 18:05
東スポWeb