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早実・清宮ついに大台通算100号 “フィーバー”一段落で最後の夏へ弾み

6/5(月) 6:03配信

デイリースポーツ

 「高校野球・招待試合、享栄5-1早実」(4日、小牧市民球場)

 早実・清宮幸太郎内野手(3年)が4日、高校通算100号本塁打を放った。愛知県で行われた招待試合・享栄戦の九回、右翼場外に推定135メートルの特大ソロを運んだ。春季東京大会以降の約2カ月で21本塁打を量産して、節目の大台に到達。高校野球生活の集大成となる3年夏の大会に向け、大きな弾みをつけた。

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 清宮の耳にはしっかりと声が届いていた。5点を追う九回1死。右翼席の子供たちから「あと1本!」のコールが起こった直後だ。初球の直球にバットを一閃(いっせん)。舞い上がった白球は歓声に押されて右翼場外へ。1万人の観衆の願いを現実にする100号のメモリアル弾。ベンチで仲間と抱き合い、喜びを爆発させた。

 「最後の最後に出てよかった。自分らしい打球が飛んでくれた」。王手をかけて迎えた至学館との第1試合は無安打。第2試合の享栄戦でも3打席目までに放ったのは右前打と右翼線二塁打。なかなか出なかったが、九回のラストチャンスをモノにした。

 入学前は「絶対無理だと思っていた」という大台に乗せた。浴びる注目を「期待に応えられるプレーをしたい」とモチベーションに変えてきた。自身も06年夏の甲子園を観戦して始めた野球。子供が憧れる高校球児になることも目標だった。「最後の打席も、子供たちが外野からたくさん声を出してくれて。力になりました」。100本目のアーチは、野球少年の夢をかなえる“ヒーロー”になれた証しだ。

 今春はセンバツから東京大会序盤までスランプに陥っても「悪くはない」と言い張った。底から脱して快音が出始めるまでは、「不調」という言葉を使わなかった。理由は「言い訳みたいになっちゃうので」。男は黙って結果を出す。信念を貫き、壁を越えた。

 “100号フィーバー”もこれで一段落。夏の大会前に区切りを付けたことに「プレッシャーを感じる中でやるより、今日打てたのはよかった」と本音をもらした。目指す本数は「打てるだけ」。聖地を目指す最後の夏も、怪物・清宮はきっと期待を裏切らない。

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