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【鹿島】大岩新監督「90分長かった」準備期間4日で勝った

6/5(月) 6:05配信

スポーツ報知

◆明治安田生命J1リーグ 第14節 広島1―3鹿島(4日・エディオンスタジアム広島)

 鹿島は3―1で広島に勝利し、大岩剛監督(44)体制の初陣を飾った。前半14分、MF中村充孝(26)が先制し、MFレアンドロ(23)が2得点。石井正忠監督(50)の解任から準備期間4日で勝利に導いた。暫定首位の柏は、W杯アジア最終予選イラク戦(13日、イラン)に臨む日本代表に初選出されたGK中村航輔(22)の再三の好セーブで浦和に1―0で勝利。2003年の90分制導入後でクラブ初となる8連勝で首位を守った。

 初陣を飾るホイッスルが耳に届くと、大岩監督はベンチ前でスタッフらと握手を交わした。「ホッとしているのと90分が長かったというのが正直な感想」。監督として初めての指揮。緊張と暑さから、ポロシャツを3度も着替えた。汗を拭うために白いタオルを手にしながら指示。重圧から解放される1勝。広島の森保一監督(48)との握手を忘れ、ただ安堵(あんど)した。

 5月31日、石井前監督の解任を受け、コーチから昇格した。広島戦まで4日、タスクは選手のポテンシャルを引き出し、勝利すること。チームには「注目される試合。誰のためにどういう戦いをするのか」と問いかけた。先発のMF中村、レアンドロには「パスを出して終わりじゃない。さらに動け」と具体的な指示を出し、21歳MF三竿健には「リラックスしてやれ」と笑顔を作った。

 けが人の状況があるにせよ、石井前監督体制下で先発機会の少なかった中村が先制点を挙げ、同じ境遇だったレアンドロも2得点。中村は「鹿島は勝ち続けないといけないチーム。監督が(着替えるほど)戦っているのなら、僕らはそれ以上に戦わなければいけない」と奮起し、レアンドロも「点はうれしいが、チームが勝つことが一番」と意図をくんだプレーで勝利に貢献した。

 クラブはACL16強、リーグ戦暫定7位の成績で石井監督を解任に踏み切った。「勝つ可能性を上げるため」(幹部)の決断であり、前監督の指導方針をすべて否定したわけではない。現に前監督が重んじた「自主性」は責任感に発展し、この日の試合でもプレーに表れた。「勝つことが石井さんへの恩返しになるし、(大岩)剛さんの初陣で負けさせるわけにはいかなかった」とDF昌子。常勝軍団であり続けるため、新生・鹿島が一歩を踏み出した。(内田 知宏)

最終更新:6/5(月) 6:05
スポーツ報知