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【安田記念】差し切りVサトノアラジン GI挑戦7度目で初戴冠の背景

6/5(月) 22:00配信

東スポWeb

 東京5週連続GIのファイナルバトルとなった第67回安田記念(4日=芝1600メートル)は、7番人気のサトノアラジン(牡6・池江)が昨年の覇者ロゴタイプをクビ差で差し切りV。GI挑戦7度目の6歳馬が、待望のビッグタイトルを獲得した。前哨戦の京王杯SCの完敗(9着)から大きく巻き返した背景には何があったのか。その勝因とともにレースを振り返る。

「乗せていただいて今回が4度目のGI。ここでこその思いだったし、やっと勝ててホッとしました」

 鞍上・川田の言葉が、6歳にして初戴冠となったサトノアラジンの通ってきた“迷路”の複雑さを浮き彫りにしていた。

 新潟芝マイルで鮮やかなデビュー勝ちを果たした以降は、常にクラシック候補と注目を浴び続けた逸材。だが、中距離では期待ほどの結果を残せず、ようやくの重賞初制覇はマイル路線に転向した5歳春…昨年の京王杯SCだ。その後のGIでも安田記念=3番人気(4着)、マイルCS=1番人気(5着)と高い支持を集めたのは関係者のみならず、ファンがそのポテンシャルを評価していたことの裏返しだ。

「ただ、この馬には条件がつくんです。前走の京王杯(9着)は道悪で内枠でスローペースの三重苦。だから能力や体調の問題ではなく、ただ運がなかったと捉えていた」

 管理する池江調教師が明かした前走の敗因は、今回の勝因にそっくり置き換えられる。ハナを切ったロゴタイプが刻んだ3ハロン通過は、昨年より1秒1速い33秒9。「いい流れと思っていたし、アラジンも気分良く走っていた」と指揮官が語れば、鞍上も「とにかく馬のリズムを大事にした」と後方で脚をためた道中を振り返る。外枠からスムーズに大外に進路を取った直線、ともに信じたのは息の長い末脚だ。「良馬場で自分の形なら32秒台の切れ味を見せてくれるので、届くと信じて見ていた」と池江調教師。

 速いペース、良馬場、外枠…すべての条件が揃った結果が今回のクビ差Vにつながった。レコードに0秒2差の勝ち時計1分31秒5は、能力の裏付け。ここまで紆余曲折はあったが、デビューから高く評価されていた素質に間違いはなかった。

「これで種牡馬としても箔がついたし、この馬でGIを勝てなかったら調教師失格とも思っていた。今日はすべてかみ合ったが、これからも条件が揃えば」と結んだ指揮官。秋のローテーションは明言しなかったが、今後も馬場、ペース、枠という条件が揃えば、さらに箔をつけるチャンスは来るはずだ。

最終更新:6/5(月) 22:04
東スポWeb

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