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フジ亀山社長が語気強めた「月9」質問 社長在任4年間…ドラマへの特別な思い

6/5(月) 17:17配信

デイリースポーツ

 今月末に退任するフジテレビの亀山千広社長(60)が5月26日に行った最後の定例会見は、午後3時から1時間の予定も退任についての質問が集まり、5分超過で幕を閉じた。ドラマ「踊る大捜査線」「ロングバケーション」を手がけた敏腕プロデューサーとして知名度も抜群だった社長は、13年6月の就任当初からネットや紙面の見出しが“踊る”刺激的な発言もあり、他局に比べて質問も多い。何でも答える社長だが、在任4年の間に語気を一番強めたと感じたのは、ブランド枠「月9」に対する質問だった。

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 「やり残しは視聴率の回復だけ」と述べた亀山社長が特に心残りだったのは、ドラマの低調だったようだ。

 社長は最後の会見で「就任時に『短期的にドラマで話題を作り、中期的にバラエティーで視聴習慣を作って、報道・情報で長期的に信頼を勝ち取るんだ』という、視聴率回復の道筋でやっていました」と当時の指針を振り返っていた。時間がかかると予想していた報道・情報に芽が出て、関心を呼び込むはずのドラマは月9など伸び悩んだままトップの座を降りることになった。

 「ドラマに関して言うと、僕の時にヒット作を出せなかった。良い作品はいっぱいありましたけど、本当の大ヒット作を出せなかったのは、ちょっと悔いは残ります」

 ドラマに対する特別な思いを感じさせる発言だった。

 特に月9の浮上はずっと気にかけていた。社長が語気を強めたのは16年10月28日の定例会見。月9は初回視聴率が一桁でスタートすることもあり、低調が続いていた。同月17日放送の月9「カインとアベル」が初回平均視聴率8・8%と月9初回最低(当時)だったことに、「正直に僕も含めて、スタッフも、もっと欲しかったと思います」と語った。

 「笑っていいとも!」終了など改革を進めてきた社長だけに、月9の見直しも視野に入れているかもしれないと感じ、「将来的に月9でのドラマ放送を撤退するか?」と質問をした。いつもは、長めに説明する社長もこの時ばかりは、「みじんも考えておりません」と短く強い語調で言い切った。「あすなろ白書」「ロンバケ」など「月9」を手がけた社長だけに、同局の看板枠に対するプライドが短い言葉の中に、にじみ出ていた。

 「みじんもない」発言も見出しになるなど話題に事欠かなかった亀山氏は今後、BSフジ社長に就任する。

 「(BSの)課題は、普及がまだまだ進んでいないのでは。普及させたい。そのためには話題作りしかない。BSでも社長会見があるというので、そこで少しぐらいネットに騒がれる発言をした方がいいのかな。その方が普及になるなら。BS社長会見だと、より忌憚(きたん)なく、よりしゃべれるのかな」

 BSフジの社長会見は不定期の開催となっている。初回会見は未定だが、自ら宣言したように、見出しが“踊る亀山劇場”第2幕での発言に期待したい。(デイリースポーツ・上野明彦)