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【大学選手権】岡山商大152キロ右腕・近藤に日米14球団スカウト、ドラ1の可能性も

6/6(火) 6:04配信

スポーツ報知

◆報知新聞社後援 第66回全日本大学野球選手権第1日 ▽1回戦 岡山商大4ー2近大(5日・神宮)

 大学日本一を争う熱戦がスタートし、1回戦7試合が行われた。5年ぶり出場の岡山商大(中国地区大学)のドラフト候補右腕・近藤弘樹(4年)は、日米14球団80人超のスカウト陣が集結した初戦で自己最速タイの152キロをマークするなど、8安打8奪三振2失点で完投。自身の全国デビュー戦でチームを19年ぶりの初戦突破に導いた。また、最速152キロのドラフト候補右腕・草場亮太(4年)擁する九産大(福岡六大学)などが2回戦に進出した。

 最後の打者を149キロの直球で見逃し三振に仕留めると、近藤は小さく跳び上がりながら歓喜の雄たけびを上げた。「緊張で見えない疲れがどんどん出てきて…。勝てて良かった」。これまで縁のなかった全国大会での白星に、安どの笑みを浮かべた。

 力強いストレートが右腕の持ち味だが、この日は不調から変化球の割合を増やした投球にシフトチェンジ。楽天のスピードガンで自己最速に並ぶ152キロを記録する剛球と、100キロを下回るチェンジアップとの緩急で相手を翻弄した。春のリーグ戦では先発した全8試合で完投し、7勝1敗でMVPを獲得。本調子ではなかったこの日も最後まで投げきり、エースの存在感を示した。

 バックネット裏に詰めかけた日米14球団のスカウト陣も、186センチ右腕のピッチングにうなった。巨人の岡崎スカウト部長は「ピンチの時に力を感じる。まだまだ奥がありそう」と将来性に期待。西武・鈴木球団本部長は「(ドラフト1位の)12人に入ってくる可能性はある」と絶賛するほどの好印象を刻みつけた。

 広島出身で、安佐北高時代は2年秋の8強が最高成績と全国的には無名。転機となったのは大学3年の秋。大学日本代表候補に選出され、「全国区の選手と一緒にプレーして、今のままでは追いつけない」と意識が変わった。トラックのタイヤを30メートル引っ張るトレーニングを50~60本も繰り返し鍛えた強靱(きょうじん)な下半身が、今季の躍進を生み出した。

 「今日の試合が自信になりました。地方でもできるんだぞと示したい」と近藤。下克上Vへ、大器が一歩を踏み出した。(種村 亮)

 ◆近藤 弘樹(こんどう・ひろき)1995年6月27日、広島市生まれ。21歳。小学4年からソフトボールを始め、三入中から軟式野球部に所属。安佐北高では1年夏からベンチ入り。大学では1年春にリーグ戦デビュー。186センチ、95キロ。50メートル走は6秒5。遠投110メートル。右投右打。家族は両親と兄。趣味は温泉巡り。

最終更新:6/6(火) 14:23
スポーツ報知