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グローバル人材、どう育てる? 東京都は12年一貫校

6/5(月) 10:00配信

ベネッセ 教育情報サイト

現代の社会は、国境を越えて人が行き来したり、海外と取り引きしたりすることが当たり前になっています。「グローバル化への対応」は、もはや一部の限られた人たちの課題ではありません。これから社会に出ていこうという子どもたちに、どのような教育が必要なのでしょうか。

論理的思考力や課題解決力も育成

東京都教育委員会は、小中高の12年間の教育を一貫で行う都立学校を、2022(平成34)年度に開校することにしています。具体的には、都立立川国際中等教育学校(各学年160人、中学1年生に当たる7年生で80人程度を募集)に、附属小学校(同80人)を設置します。

教育理念は、「次代を担う児童・生徒一人一人の資質や能力を最大限に伸長させるとともに、豊かな国際感覚を養い、世界で活躍し貢献できる人間を育成する」としています。生徒の将来の姿も、「高い言語能力を活用して、世界の様々な人々と協働するとともに、論理的な思考力を用いて、諸課題を解決し、様々な分野で活躍する人材」と置きました。小学校から第2外国語に触れたり、他教科の授業を英語で行ったりするのも目を引きます。

ただ、「高い言語能力」ばかりでなく「論理的な思考力」「諸課題を解決」という部分にも注目したいと思います。外国語がペラペラでも、中身がなければ、世界では相手にされません。論理的思考力や課題解決能力を身に付けたうえで、手段としての外国語を使い、異質な文化を持った世界中の人々と協働していく。そんな姿を求めているのです。

教育方針を見ても、「世界で通用する語学力を育み、それを支える言語能力を向上させる」のはもちろん、▽自ら課題を認識し、論理的に考え、判断し、行動できる力を育てる▽日本の伝統・文化を理解し尊重するとともに、多様な価値観を受容し、主体的に国際社会に参画する力を育てる▽異学年との学習活動や地域連携、国際交流を通じて、他者を思いやり、協働して新しい価値を創造する力を育てる……としています。そうした全人的な教育を、12年間のさまざまな教育を通じて行おうとしているのです。

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