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地村保志さん拉致問題風化を懸念 「僕ら過去の人に」

6/5(月) 8:32配信

福井新聞ONLINE

 北朝鮮による拉致・特定失踪者の支援組織「救う会福井」が4日、わかさあじさいマラソンが開かれた会場の福井県若狭町野木小グラウンドで、拉致問題の全面解決に向けた署名活動を行った。同県小浜市の拉致被害者、地村保志さん(62)も参加し、拉致被害者の早期救出を出走者らに呼び掛けた。

 救う会福井の署名活動は、5月19日の県特定失踪者の真相究明を願う会との統合後初めてで、同マラソン会場でも初。メンバー6人が参加した。

 グラウンドにブースを設け、森本信二会長(61)や地村さんらが「拉致問題の解決に署名協力お願いします」などと県内外のランナーや来場者に呼び掛けた。署名した人には、救出活動の象徴であるブルーリボンを手渡した。

 相次ぐ弾道ミサイル発射などの北朝鮮情勢に関して、地村さんは取材に対し「世界の世論の関心がミサイル問題にいっているので、拉致問題が放置されるような心配がある」と話した。10月で帰国して15年を迎えるが「問題解決の進展がないので、僕らが過去の人のようになってしまう」と風化を懸念した。

 森本会長は「拉致問題が全然話題に上がってこない危機感があり、政府は目に見える取り組みをしてほしい。国民世論が一番大事なので、署名活動を頑張りたい」と力を込めた。