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間違えてもいいんだ。「ミス」を受け入れる、ある料理店の素敵なアイデア

6/5(月) 19:21配信

BuzzFeed Japan

オーダーミスがあったら、あなたはどうしますか? 笑って許す? それとも怒る?

6月3日から4日にかけて、「注文をまちがえる料理店」というお店が期間限定で都内某所にオープンした。ホールで働くスタッフは認知症で、ときどき注文を間違えたりミスをしたりすることもある。

間違えがあっても受け入れよう、そして楽しもう。そんな価値観を大切にした料理店だ。

メニューも厨房も、一般的なレストランとさほど変わりはない。料理はプロの料理人が調理。ホールには認知症のスタッフをサポートする担当者もいる。

注文票はお客が書くシステム。ミスをできるだけ減らすための仕組みのようだ。

注文の前に、サラダをいただく。こしょう風味のコールスローサラダだ。

あれ、お箸がない……と、途中でスタッフが気付き、箸を持ってきてくれた。

「すみませんねえ」。「いえいえ、ありがとうございます」。

ちょっとしたミスに、お互いがあははと笑い合う。周囲のお客さんも、そんなミスをきっかけに会話を楽しんでいるようだ。

「ハンバーググリル 牛バラシチュー」を注文すると、出てきたのがこちら。間違いなくオーダーが通った。

何も考えずにハンバーグを選んだが、これは美味い。

舌の上で感じるなめらかさと、肉汁とのバランス。“噛まずに押しつぶす“というような食感。これは罪深い味。

食事中に演奏も

演奏は、認知症を患う三川泰子さんと、彼女を支える夫の一夫さんによるもの。今回の取り組みを聞き、弾かせてくれないかと提案したという。

泰子さんは発症により譜面が読めなくなったが、今回のオープンに合わせてピアノを練習。どの鍵盤を押せばいいのか、体に覚え込ませたという。

泰子さんは演奏を終え、「わたしは何にもしてないのに、みなさんにこんなに良くしていただいて……嬉しかったです」と振り返る。

お客さんのなかには、声をかけてくれた人もいた。良かったです、感動しました、と。泰子さんと一夫さんは「ありがたいねえ」と笑みを見せる。

泰子さんは1~2年ほど前から症状が目立ちはじめ、日々の暮らしにも影響が及んだ。電車に乗っても反対方向に向かってしまう。電光掲示板に目が追いつかない。

一時期は不安に悩まされたこともあったが、一夫さんがそばにいることで、それも落ち着いてきた。

「できることが減っていく、それが不安になるんですね」と一夫さんは話す。「だから、自分でできることは自分でやるんです」。それが大事だという。

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最終更新:6/5(月) 19:21
BuzzFeed Japan