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【映画の料理作ってみたらvol.25】始まったばかりの恋にはトルティーヤチップス&ディップ『カフェ・ソサエティ』

6/5(月) 12:00配信

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「全米興収ナンバーワン!」なんて宣伝文句がつくことはないけれど、世界中のファンが毎年新作を楽しみにしている映画作家、ウディ・アレン。50年以上(!)、ほぼ毎年1作の割合で作品を発表し続けているアレンの日本での最新公開作は『カフェ・ソサエティ』です。舞台となるのはアレンの代表作のひとつである『カイロの紫のバラ』と同じく1930年代、ハリウッドの映画産業が最も華やかだった時代です。劇中にジンジャー・ロジャースやハワード・ホークスなど、実在の俳優や監督の名前がゴロゴロ出てくるのも、映画ファンの心をくすぐります。

【画像】『パーソナル・ショッパー』のクリステン・スチュワート

ニューヨークっ子のボビー(ジェシー・アイゼンバーグ)は、ハリウッドの大物エージェントであるフィルおじさん(スティーヴ・カレル)を頼ってロサンゼルスにやってきます。おじさんのおかげで映画界での仕事にありついたのに、ボビーはきらびやかなショービジネスの世界に今ひとつなじめません。彼が唯一心を許せる相手は、おじさんの指示で町を案内してくれることになった秘書のヴォニー(クリステン・スチュアート)。彼女もまた、スノッブな業界人たちにはとけ込めないでいたのです。

仕事がら大邸宅のプールサイドでのパーティやゴージャスな社交場に行くこともあるふたりですが、一緒に町のタコス屋さんに行って「こういう店のほうが落ち着くね」と意気投合。ここで彼らが食べているのがトルティーヤチップス&ディップです。今回はこのチップス&ディップと、タコスに挑戦します。トルティーヤは市販のものを使わず、頑張って手作りしてみたいと思います。

ウディ・アレン風『アパートの鍵貸します』&『カサブランカ』!?

ともに過ごすうち、恋人と別れたというヴォニーといい感じになって舞い上がるボビー。しかし彼女が別れた恋人とは、妻子ある大物エージェント……そう、フィルおじさんだったのです! 恋する相手が自分の上司の不倫相手だったというこの構図、どこかで見たことがあると思ったら、そう、ビリー・ワイルダー監督の『アパートの鍵貸します』です。

『アパートの鍵貸します』では、ジャック・レモン扮するしがないサラリーマンがエレベーターガールのシャーリー・マクレーンに思いを寄せています。でも彼女は妻子ある部長のフレッド・マクマレイと不倫中。この部長とフィルおじさんは、「妻と離婚して君と結婚する」「やっぱり家族は捨てられない」「いや、やっぱり妻とは別れて君と…」などと言うことが二転三転するあたりもそっくり。彼女の相手が誰かを知ってしまうシーンの展開や小道具の巧みな使いかたも、両作品は似ています。

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最終更新:6/5(月) 12:00
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