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【MotoGP】食中毒にかかり、スタミナ不足を”恐怖”していたイタリアGP勝者のドヴィツィオーゾ。「何も考えられなかった」

6/5(月) 6:30配信

motorsport.com 日本版

 イタリアGPで優勝を果たしたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)は、決勝日の夜から食中毒に苦しめられ、スタミナ不足を心配していたと明かした。

【写真】地元イタリアで優勝したドヴィツィオーゾと、3位になったペトルッチ。表彰台で歓喜の表情

 彼は、ムジェロで行われたイタリアGPの予選で3番グリッドを獲得したものの、決勝日の朝から体調が良くなく、ウォームアップでは走行出来なかった。

 体調不良にもかかわらず、ドヴィツィオーゾはレーススタートから先頭集団にとどまり、残り10ラップの時点でマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)をオーバーテイクし先頭に立つと、そのまま今季初優勝まで駆け抜けた。これが彼にとってMotoGPでの3勝目、ドライコンディションでは初勝利となった。

「僕にとってはすごく奇妙な日だ。もっともおかしな部分は、勝ったことだ」と彼は語った。

「僕には活力がなかった。ウォームアップを走れなかったんだ。幸い、僕たちの状況(バイク)が本当に良かったので、何かを試す必要はなかった」

「レースの前、エネルギーがなかったので、僕にはそれが怖かった。レース中に体力がなくなってしまうのが怖かったんだ。しかし現実には、僕はスムーズに速く走ることができた。それが僕にとって大きな違いを生んで、レース中にマーベリックの後ろに留まることができた」

「残り10周になって僕は彼を追い抜くことに決めたけど、何の戦略もなかった。僕より速く走る余裕が誰にもないことを知り、僕は自分自身のリズム、ペースに集中したんだ」

最終コーナーまで勝利を確信できなかった

 ドヴィツィオーゾはイタリアGPでの優勝を目標にはしていなかったが、プラクティスでのペースの良さで優勝が可能だと認識したと述べた。

「確かに、僕たちはここで(トップと)近づけるとは思っていた。近づくことができれば、週末を通してあらゆることが可能になる」と彼は語った。

「だけど、僕は勝てるとは思っていなかった」

「FP1から、素晴らしいペースだった。いつ優勝を争えるチャンスがあると思ったか? 昨日(予選日)のFP4だ」

 レース後半、一旦先頭に立ったドヴィツィオーゾはダニーロ・ペトルッチ(プラマック・ドゥカティ)やビニャーレス、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)の接近を許さなかった。しかし、レース終盤に勝利が脅かされることになると、ドヴィツィオーゾは考えていたようだ。

「僕はレースの間、奇妙な感触を持っていた。僕にとっても理解するのが難しいんだ。バレンティーノはここではすごく強いし、レース終盤まで”何か”を持っていると、ずっと思っていた」とドヴィツィオーゾは説明した。

「マーベリックはすごく強くて、ラスト2周になっても1.2秒後ろにいたんだ。思わず”ちくしょう!”って思ったよ」

「ダニーロは僕とのギャップを詰めて、1秒以内まで迫っていた。バトルの中ではダニーロは本当に強かった。だから、僕が勝利を確信できたのは最終コーナーだった」

「ファイナルラップでは(ビニャーレスとの)ギャップは0.8秒だったが、彼がこのギャップを詰められるかはわからなかったし、最終コーナーで彼が僕にオーバーテイクを仕掛けられるかどうか……何もわからなかったし、何も考えられなかった」

Valentin Khorounzhiy