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「大きくて元気」アユ遡上が好調 岩槻で調査、綾瀬川清掃の成果か

6/5(月) 10:30配信

埼玉新聞

 埼玉県さいたま市岩槻区加倉の綾瀬川で3日、NPOエコロジー夢企画(本部・東京)が主催のアユの遡上(そじょう)調査が行われ、三井元子代表らが四手網でアユを捕獲した。午前10時から始め、午後5時ごろまでの調査で、アユ54尾を捕まえた。2014年から毎年この時期に行っている調査で最大の成果になり、参加者を喜ばせた。

 調査を指導した県環境科学国際センターの自然環境担当主任専門員の金沢光さん(63)は「大漁だ。今年は東京湾からの遡上が綾瀬川で好調だったことの証拠。魚体も例年よりひと回り大きくて元気だ」と語った。金沢さんによると、今年は三郷市の江戸川、幸手市の中川でもアユ遡上は好調だという。

 アユはおおよそ7センチから10センチぐらい。ほかの魚体に比べ飛び抜けて大きい11センチもいた。同時期、同じ場所の調査では14年は6尾、15年は5尾、16年は7尾だった。

 魚全体では約172尾。アユのほかに、ウキゴリ、ボラ、マハゼ、コイ、スゴモロコ、タイリクバラタナゴ、オイカワなどだった。ハゼ類はアユと一緒に東京湾から上ってくるという。

 三井さんは下流の足立区綾瀬の住民。アユが上っていると聞いて13年に金沢さんの案内で岩槻区まで見に来た。定期的な調査は今年で3年になる。三井さんは大漁に「うれしい。かつて全国一汚れていると言われた綾瀬川をきれいにしたいという思いで、浄化提案や清掃活動をしてきたかいがあった。アユが来ていることを広く知らせたい」と話した。

 一般市民の参加は下流の足立区から4人。7年前に蓮田市の音楽祭で優勝したミュージシャン田村征路さん(44)と夫婦で参加したインターネット放送局経営の植村昭雄さん(51)と妻の樫村恵さん(51)は取材を兼ねて参加。夫妻は「アユがいるなんてすごい。綾瀬川はもちろん、東京そのものを見直したい」。

 新座市民で、足立区の帝京科学大学で環境を学ぶ田中翔優(つばさ)さん(21)は「美しいアユを見て感動した。魚は食べることが専門だった。これからは少し勉強します」と話していた。

 三井さんと金沢さんらは今後、上流部の調査を進める。昨年の調査では伊奈学園裏や桶川市の源流部で立派に育ったアユを捕獲した。

最終更新:6/5(月) 10:30
埼玉新聞