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史上最年少ベスト8の張本、「記録より1枚のメダルが欲しかった」【世界卓球2017】

6/5(月) 16:44配信

テレビ東京スポーツ

 まさか13歳とは思えないスーパープレーの連続で観客を沸かせた張本智和(JOCエリートアカデミー)が「世界卓球2017ドイツ」(個人戦:世界選手権デュッセルドルフ大会)7日目、男子シングルス準々決勝で世界ランク3位の許キン(中国)と対戦。4-1で敗れ準決勝進出はならなかったが、史上最年少でベスト8に入る偉業を残した。

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 少し気合いが乗り過ぎたのか、試合の立ち上がりでやや力が入りミスを連発した張本は第1ゲームを先取されるも、冷静さを取り戻した第2ゲームは得意のバックハンドを封じられながら、強烈なコースを突くフォアハンドなどでゲームを奪う。だが、相手は強かった。多彩な技を持つ許キンは、張本のもう一つの武器であるチキータレシーブを打たせない巧みなサーブでミスを誘い、第3ゲームから3ゲームを連取。ゲームカウント4-1で勝利し準決勝へ駒を進めた。

 大会本番に入り、2回戦で日本のエース水谷隼(木下グループ)を倒したことで、メダルへの期待が一気に高まった張本。それには一歩及ばなかったが、世界卓球初出場、そして史上最年少でのトップ8入りは見事ととしか言いようがない。試合後、張本は自身のプレーを次のように振り返っている。

「勝つチャンスはあったので悔しい。許キンの打球はカウンターを全部オーバーするくらい回転がかかっていた。回転量が本当にすごかった。自分のサーブは結構よく効いたが、相手のサーブは逆横回転と横回転と縦回転の3種類で、自分のレシーブのストップが高くなったり、チキータをミスしたりしたのはダメだった。コースも厳しかったので得意のチキータで思い切り行くことができなかった」

「自分はバックハンドが得意なのに、あまり使わせてもらえなかった。それなのに1ゲーム取れたことは良かった。今回、水谷さんに勝って、世界ランク3位の許キン選手からも1ゲーム取れて、自分でも本当に強くなったと実感している。あと1~3年したら中国人選手に勝てないことはないと思うので、もっともっと練習して強くなりたい。チキータの質ももっと上げて、相手に処理させないよう強化していきたい」

「4ゲーム目の6-9になった時、タイムアウトを取られたが、中国人選手が自分を相手にタイムアウトを取ってくると思わなかったので、本気だったんじゃないかと思う。声も出されないと思っていたのに出していたので、ちょっとは警戒されていたのかも。うれしかった」

「水谷さんはリオ五輪で許キン選手に勝っている。やっぱり完全に水谷さんを超えたわけじゃないし、まだまだ強くなれると思う。(『自分のぶんまで頑張ってメダルを取ってほしい』と言っていた)水谷さんの期待には応えられなかった。自分の力は80%くらい出せたが、残り20%のバックハンドに100%くらいの価値がある。この試合を通して、あらためてバックハンドの大切さを知った」

「(今大会、いろいろな最年少記録を作ってきたことは)うれしいが、ベスト8まで来たら、あと1勝してメダルが取りたかった。記録よりも1枚のメダルが欲しかった」

 なお、男子シングルス準々決勝では丹羽孝希(スヴェンソン)も世界ランク2位の樊振東(中国)と対戦。4-1で敗れメダル獲得はならなかった。

テレビ東京