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野村萬斎、市川猿之助、佐藤浩市…“浅からぬ縁”の連鎖!『花戦さ』応援者が次々名乗りをあげる“不思議”な映画

6/5(月) 12:01配信

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映画の主役級&伝統芸能を代表する俳優が揃った

野村萬斎が、戦国武将たちに“花”を武器に勝利するという映画『花戦さ』が公開された。これ本当にあった話がベース。池坊専好というお坊さんが、時の天下人・豊臣秀吉に、松を基調にした大きないけばな(大砂物)を披露して称賛された記録がもとになっているのだそう。もちろん勝利したのは野村萬斎ではなく池坊専好(初代)。この映画『花戦さ』の俳優陣の“すごさ”と“浅からぬ縁”、そして応援団が次々と名乗りをあげることの“不思議さ”が話題になっている。一体どんなことなのか紹介したい。

【画像】『花戦さ』花僧に扮する野村萬斎

親子二代の主演級俳優の共演

まず出演者がみな主演級だということ。織田信長、千利休、前田利家、豊臣秀吉、池坊専好ら時代を切り拓いた人物を演じるのだから当然かもしれないが、中井貴一、佐藤浩市、佐々木蔵之介、市川猿之助、野村萬斎と、映画界、歌舞伎界、能楽界のトップランナーが揃った。

信長役の中井貴一と利休役の佐藤浩市。二人の父親は、ともに松竹の主演俳優だった佐田啓二と三國連太郎(のちに移籍)。佐田は37歳と若くに亡くなっているので意外な気もするが、三國のほうが3つ年上。佐田と三國は松竹の専属俳優時代、『海の花火』『命美わし』(ともに1951年)『本日休診』(1952年)で共演している。主演級の俳優である中井、佐藤が共演するのは珍しいが、これまでもあった。しかしそれは父の代からのこと。そう思うと感慨もひとしおだ。

佐藤浩市の父と市川猿之助の祖父

その三國が東宝の作品に出たことでマスコミ沙汰となった映画『戦国無頼』(1952年)では、『花戦さ』で秀吉を演じる市川猿之助の祖父・三代目市川段四郎と共演している。猿之助自身、そのことに「浅からぬ縁を感じる」と発言しており、役の上とはいえそんな縁ある先輩・佐藤(利休)の頭を踏む場面には、「本当に鬼かと思いました。ただ映像はやっぱり力を抜くと分かってしまうので、心の中で“ごめんなさい”と言いながら踏みつけていました」と語っている。ちなみに京都東山にある豊臣秀吉を祀る豊国神社には、猿之助の曽祖父・初代市川猿翁の絵馬も奉納されているそうで、太閤秀吉にも縁を感じているのだとか。「名前も猿之助で猿だしね」と。

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最終更新:6/5(月) 12:01
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