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男性を誤認逮捕 覚醒剤所持の疑い、簡易検査の判断に誤りか/県警

6/5(月) 22:07配信

埼玉新聞

 埼玉県警は5日、覚せい剤取締法違反(所持)容疑で、深谷市の無職男性(53)を誤認逮捕したと発表した。男性は同日午前8時4分、自宅のアパートで現行犯逮捕され、約10時間後の午後6時21分、釈放された。県警は男性に謝罪した。

 県警薬物銃器対策課によると、5日午前7時40分ごろ、深谷署員らが別の事件で男性方を家宅捜索したところ、押し入れのポーチの中から覚醒剤とみられるビニール小袋入りの白色粉末1袋(約0・6グラム)を発見。同署刑事課薬物銃器係の女性巡査部長(28)がその場で2種類の試薬を使って簡易検査し、陽性反応が出たため現行犯逮捕した。

 しかし、陽性を示す色が通常より薄く、形状が違っていると、上司の50代男性警部補が指摘。県警科学捜査研究所で改めて鑑定したところ、覚醒剤成分は検出されなかった。本来は濃い青色と赤色が出るはずで、粉の形状も覚醒剤より粉っぽかったという。

 家宅捜索した署員ら8人のうち、薬物の専門は巡査部長だけだった。薬物捜査の経験が1年と浅く、判断を誤ったとみられる。男性は当初から「自分のものではない」と否認していたという。県警は粉末については不明としている。

 同署の加藤裕副署長は「逮捕された方に対して心からおわび申し上げる。再発防止に向け、さらに適正捜査に努めたい」とコメントした。

最終更新:6/5(月) 23:29
埼玉新聞