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【インディカー】デトロイトレース2決勝:レース1に引き続きレイホール圧勝。佐藤琢磨ペースに悩み4位

6/5(月) 8:12配信

motorsport.com 日本版

 6月4日(日)インディカー・シリーズ第8戦デトロイトのレース2決勝が行われ、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン)がレース1に引き続き連勝した。佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)は4位だった。

インディカーデトロイトレース2決勝のリザルト

 レース2は雨予報も出ていたが、結局は天候にも恵まれて29度というレース1よりも暑いコンディションとなった。

 ポールシッターである佐藤は好スタートを切り、2番手のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)を引き離した。上位はスムーズに隊列が形成されたものの、隊列中盤では、ウィル・パワー(ペンスキー)とスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)、またアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ-ハータ・オートスポート)とジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター)が激しいバトルを展開した。

 6周目の終わりジェームズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)、エド・ジョーンズ(デイル・コイン)、スペンサー・ピゴット(エド・カーペンター)らが最初のピットインを決行。ピットストップでヒンチクリフがピットロード速度違反を犯してしまう。ヒンチクリフは翌周にこれを消化し20番手でレースに復帰した。

 9周目、2番手のハンター-レイはレイホールに交わされてしまい、さらにその背後から来たエリオ・カストロベネス(ペンスキー)にも激しくプッシュされ、5番手まで順位を落としてしまう。しかし、カストロベネスは、コーナー入り口でアウト側にいたハンター-レイの翼端板に右リヤタイヤをヒットさせてしまったことで、パンクを喫した。結局、ふたりともピットストップを強いられた。

 2番手まで浮上したレイホールは好ペースを発揮し、佐藤を執拗に追い詰め、その差は1秒以内になった。さらに8番グリッドからディクソンとミカエル・アレシン(シュミット・ピーターソン)を攻略して、3番手まで浮上したパワーも、佐藤の背後に迫った。

 22周目の終わりでシモン・パジェノー(ペンスキー)が最初のピットイン。その翌周に佐藤とパワーがピットインを行い、佐藤が4番手、パワーは6番手でそれぞれコースに復帰した。さらにその翌周にレイホールがピットインを済ませた。

 これにより、全車が1回目のピットストップを完了。隊列は、10周目に1回目のピットインを済ませているニューガーデンが首位。レイホールが佐藤の前に立ち、以下ディクソン、パワー、ヒンチクリフ、パジェノー、ジョーンズ、トニー・カナーン(チップ・ガナッシ)、ロッシとなった。

 3ストップ作戦のニューガーデンは、29周に2回目のピットイン。それにディクソンも続いた。

 首位に躍り出たレイホールは、自己ベストを更新しながら2番手の佐藤を引き離していく。30周目の段階で佐藤とは8秒差。一方、3番手のパワーはその佐藤の前を狙うべく、じわじわと差を詰め、32周目には1秒以内まで迫った。

 35周目には、ニューガーデンがパジェノーに接近。ピット戦略が異なる上位4台よりも好ペースを発揮するものの、なかなか攻略できなかった。

 46周目終わりでパジェノーがピットインし8番手に復帰。翌周にはレイホール、佐藤、パワーらが同時にピットインする。この際、佐藤はパワーの先行を許してしまう。

 48周目の終わりにディクソンがピットインを行なった。上位勢がピットストップする間に猛プッシュしたニューガーデンは、49周目の終わりにピットインを行い、2番手で復帰することに成功。佐藤琢磨は4番手となった。

 レイホールは10秒以上の差をニューガーデンにつけていたものの、周回遅れのハンター-レイに引っかかってしまい、その差は徐々に縮まっていく。ペースが上がらず苦しむ佐藤は、懸命にパワー追う。

 残り5周というところで、ハンター-レイがようやく進路をレイホールに譲った。しかし、これと時をほぼ同じくしてヒンチクリフ、さらにはピゴットがマシンをコース内で停車させ、このレース最初のフルコースイエローコーション(FCY)となった。

 ヒンチクリフのマシンはオイル漏れを起こしていたため、レースは3周を残してレッドフラッグ。各車はピットレーンに戻り、レースは一時中断となり、さらに各社のギャップも無くなった。

 コースの清掃のため小休止の後、1周のコーションラップを経て、ラスト2周のレースがスタートした。

 しかし先頭を行くレイホールは、温存していたP2P(プッシュ・トゥ・パス)を多用して好ペースを発揮し、2番手のニューガーデンとの差を順調に開いていく。そして、最終的には1.1秒差でトップチェッカーを受けた。佐藤にはパワーを追う力は無く、逆に0.2秒差まで迫ってきたパジェノーを抑え、ポジションを死守し4位入賞を果たした。

 インディ500を勝ったことにより年間ランキングで3番手に上がっていた佐藤は、デトロイトでの連戦で揃ってトップ10フィニッシュを果たしたことで、ランキング2番手のカストロネべスの3ポイント差、さらにトップのディクソンに11ポイント差となった。

 インディカー・シリーズ第9戦テキサスは、来週末の6月8日から10日にかけて行われる。