ここから本文です

ムラデノビッチが8強、ムグルッサとビーナスは敗退 [全仏テニス]

6/5(月) 15:02配信

THE TENNIS DAILY

「全仏オープン」(フランス・パリ/本戦5月28日~6月11日/クレーコート)でグランドスラム初優勝者が出ることになるだろう。そして、それがまだ勝ち残っている12人の女子プレーヤーの中の、誰になるのかを見極めるための一週間がまだ残っている。

ムラデノビッチが前年女王のムグルッサを破り、地元フランスで8強入り [全仏オープン]

 第10シードのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)はドローの中の最後の元グランドスラム大会優勝者だった。そして彼女はフィリップ・シャトリエ・コートで行われた4回戦で第30シードのティメア・バシンスキー(スイス)に7-5 2-6 1-6で敗れた。

 それは、前年度優勝者で第4シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)がスザンヌ・ランラン・コートで、第13シードで地元選手のクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)に1-6 6-3 3-6で敗れた試合から1時間もたたないうちに起きている。

 4回戦に進んでいたほかのふたりの元グランドスラム大会優勝者、第8シードのスベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)と第23シードのサマンサ・ストーサー(オーストラリア)は、日曜日のより早い時間帯にすでに敗れていた。

 2009年全仏オープンと2004年全米オープンの優勝者であるクズネツォワは、第11シードのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)に1-6 6-4 2-6で敗れた。ウォズニアッキは、グランドスラム大会で2度決勝に進んだが優勝経験はない。一方、2011年全米チャンピオンのストーサーは、19歳のエレナ・オスタペンコ(ラトビア)に6-2 2-6 4-6で屈した。

 ムラデノビッチは準々決勝でバシンスキーと対戦する。ウォズニアッキはオスタペンコを迎え撃つ。さらに、月曜日に準々決勝進出をかけてプレーする女子選手の全員が、初のグランドスラム・タイトルを目指しているのだ。

 この全仏オープンに先立ち、多くの専門家たちがビーナスの妹セレナ、マリア・シャラポワ(ロシア)の不在ゆえ、女子のドローは非常にオープンで誰にでも勝つチャンスがあると考えていた。彼らはなんと正しかったことか。

 これはムグルッサにとって、グランドスラムでタイトル防衛を目指す初めての試みだった。そして彼女は、母国の選手を大声で応援する観客に支えられた、決意に満ちたムラデノビッチに遭遇することになったのである。観客たちは試合を通し、ムラデノビッチのニックネーム『キキ』をコールし続けた。

 ムラデノビッチは、より声援するよう促して腕を振り、頻繁にファンたちにアピールした。ムグルッサは敗れたあと、ロッカールームに向かって歩き去りながら、あたかも非難を表して「チッ、チッ!」とでも言うように、観客席に向かって指を左右に振った。

 全仏オープンに勝つ過程で大きな決意と不屈の精神を見せた一年後、ムグルッサは最後に崩れた。

 24歳のムラデノビッチは、この母国のグランドスラム大会で一度も3回戦を超えたことがなく、すべてのグランドスラム大会を対象にしても、一度しか準々決勝に進出したことはなかった。

 しかしムラデノビッチは、16本ものダブルフォールトをおかしたにも関わらず、キャリア最大の勝利を引き出すことに成功した。気温が15、16度程度で、風が強かったこの日、彼女は第2セットと第3セットに7本ずつダブルフォールトをおかしていた。

「すべてが完璧だったわけじゃない。いくつか心配ごともあったけど」

 ムラデノビッチはこう言ってから、「今日の私は35本くらいダブルフォールトをおかしたわね。でもすべて問題ないわ」とジョークを飛ばした。

 ムグルッサは、昨年の全仏オープン決勝でセレナを倒して優勝した。彼女は2015年ウィンブルドンでも決勝に進み、そこではセレナに敗れ準優勝に終わっていた。

 ムグルッサはこのところ、グランドスラム・チャンピオンとなった今、期待度は以前と違うか、この手のプレッシャーがコート上でよくない影響を与えるか、という類の質問に繰り返し答えてきた。

 ロラン・ギャロスで連覇を果たした最後の女子は、2005年から2007年に3連覇したジュスティーヌ・エナン(ベルギー)となっている。

 ムラデノビッチは観客に向けての試合後のインタビューの際に、「あなたたちが私に与えてくれた力と勇気は、想像もできないほどのものだった。あなたたちのおかげで、私はすべてのポイントで戦うことができた。そして私たちは準々決勝に進んだ!」とサポーターたちに言いながら涙にむせんだ。

 全仏オープンで優勝した最後のフランス人女子選手は、2000年のチャンピオンとなったメアリー・ピアスだ。

 しかしムラデノビッチは準々決勝に進んだ唯一のフランス人ではない。月曜日には、カロリーヌ・ガルシア(フランス)とアリゼ・コルネ(フランス)という、フランス人対決の4回戦が予定されているからだ。

 一方、バシンスキーはといえば、彼女がパリの4回戦でビーナスを倒すのは2年連続だった。今月37歳にビーナスは、7度グランドスラム大会で優勝しているが、そのすべてをウィンブルドンと全米オープンで勝ち取っている。彼女の全仏での最高成績は2002年の準優勝で、そのときは妹セレナに決勝で敗れていた。

 バシンスキーのグランドスラム大会での最高の成績は、2015年の全仏ベスト4となっている。(C)AP (テニスマガジン/テニスデイリー)

最終更新:6/5(月) 15:36
THE TENNIS DAILY

Yahoo!ニュースからのお知らせ