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川崎市の「浸水」従来想定上回る 13年ぶり洪水ハザードマップ改定

6/5(月) 16:37配信

カナロコ by 神奈川新聞

 川崎市は、経験のない大雨により多摩川や鶴見川が氾濫した場合の浸水区域や避難場所を示した洪水ハザードマップの川崎区版と幸区版を13年ぶりに改定した。近年、想定外の浸水被害が多発していることから改正された水防法に合わせ、設定条件を想定し得る最大規模の降雨に変更。従来想定を上回る浸水区域や深さになっており、浸水継続時間や家屋倒壊の危険性がある区域なども新たに掲載している。 

 市が2004年に作成したハザードマップでは、設定条件として2日間の総雨量を多摩川水系で457ミリ(200年に1回程度の可能性)、鶴見川水系で405ミリ(150年に1回程度の可能性)としていた。15年の水防法改正を受け、今回は設定条件を多摩川水系で588ミリ、鶴見川水系で792ミリに変更。ともに千年に1回程度の可能性がある降雨量を上回る数字となっている。

 マップの地図面では、浸水の深さを0・5メートル(大人の膝)未満、3メートル(2階床下)未満、5メートル(2階水没)未満、10メートル未満、20メートル未満の5段階で色分けして表示。小中高校などの避難場所には使用可能となる階数を新たに示した。河川が氾濫したり河岸が浸食されたりした場合に、家屋の倒壊・流出などの危険性がある区域や、土砂災害警戒区域、アンダーパス(立体交差で掘り下げ式になっている道路)の場所も記載。浸水深が0・5メートル以上となってから0・5メートル未満に戻るまでの浸水継続時間も6段階で色分け表示している。

 日ごろから防災意識を持ってもらおうと、情報面では洪水発生の仕組みや都市型水害の事例、避難時の注意点なども分かりやすく紹介している。市は「自宅周辺の状況や避難場所を事前に確認し、安全な避難経路を複数考えてほしい」とマップの活用を呼び掛けている。川崎、幸以外の5区の各マップは、国と県、市のデータをまとめた上で改定し、来年3月末に公表する予定。

 マップは市危機管理室や川崎、幸の両区役所などで無料配布している。市ホームページでも閲覧できる。改定内容の説明会を14、15、23日に川崎区内で、26、27日に幸区内で開く。問い合わせは、市河川課電話044(200)2904。