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徳川綱吉の母を忠実に模写 井波の菊池さん

6/5(月) 22:15配信

北日本新聞

 南砺市本町(井波)の木彫刻師、仏画師の菊池こう藍さん(23)が、江戸幕府5代将軍・徳川綱吉の生母、桂昌院ゆかりの大聖護国寺(群馬県高崎市)から依頼を受け、同寺が属する真言宗豊山派の総本山長谷寺(奈良県桜井市)に伝わる桂昌院の肖像画を模写し、同寺から証明書を受けた。

 大聖護国寺が桂昌院の肖像を所蔵したいと考え、彫刻や仏画の分野で幅広く活躍している菊池さんに着目。昨年夏、菊池さんの師匠で仏師の関こう雲さん(44)を通じて、模写を依頼した。

 菊池さんは長谷寺へ出向いて、写真を撮影したり、寸法を測ったりして観察。桂昌院は極端な動物愛護を盛り込んだ「生類憐(あわ)れみの令」との関わりからマイナスイメージも付きまとうが、足跡をたどる中で、多くの寺院の復興などへの貢献ぶりが浮かび上がり、「国のために尽くした人」という思いに至ったという。

 長谷寺の肖像画は、その生涯を象徴するかのように手を合わせた姿。実物は色あせていたが、本来の色彩を想像しながら制作を進めた。本物と同様に縦97センチ、横45センチに仕上げ、表具師の手を経て軸にした。10月ごろに護国寺へ納められる。

 菊池さんは「寺のシンボルとして、守ってほしい」と願う。大役を果たしたことで、仏画を教わった齋藤こう琳さん(故人)への感謝の思いも新たにしている。

北日本新聞社

最終更新:6/5(月) 22:15
北日本新聞