ここから本文です

英ロンドン中心部でテロ、7人死亡-メイ首相は対策強化示唆

6/4(日) 9:28配信

Bloomberg

総選挙を8日に控えた英国ロンドンで3日、新たなテロ事件が起き7人が死亡、重傷の21人が病院に搬送された。メイ首相は4日の演説で、過激主義があまりにも長く寛容に扱われてきたと指摘し、テロ根絶に向け新たな権限を求める可能性を示唆した。

英警察当局によると、首都中心部のロンドン橋で3日午後10時(日本時間4日午前6時)すぎにワゴン車が歩道に乗り上げ、通行人に突っ込んだ。車から男3人が降り、ロンドン橋近くの食材市場「バラマーケット」周辺のバーを刃物で襲撃した。

ロンドン警視庁によれば、男3人は警察に射殺され、この際、市民の1人が負傷した。その後、12人が逮捕されたが、そのうち1人は釈放された。また関係先4カ所を家宅捜索した。

同国ではこの3カ月足らずの間で3件目のテロ事件となった。5月22日にはマンチェスターで20人余りが死亡する自爆テロ事件が起きていた。

メイ首相は首相官邸前で記者団に対し、「『もうたくさんだ』と言うべき時が来た」と発言。「率直に言って、英国では過激主義に寛容過ぎる」とした上で、過激主義を根絶するには「難しいが、しばしば厄介な話し合いが必要になろう」と指摘した。

今回の事件が総選挙にどのように影響するか明らかでないが、選挙運動は一時的に停止された。野党・労働党のコービン党首は4日夜、イングランド北部カーライルでのスピーチで、メイ首相の政策と警察官の削減を批判。「少ない予算で国民を守ることはできない。警察官を2万人削減するのではなく、警察と情報機関に必要な資源を与えなければならない」と訴えた。

コービン氏はまた、メイ首相が提案した「難しい話し合い」は「過激思想を資金面で支援し、後押ししている」サウジアラビアなどの湾岸諸国に立ち向かうことから始めるべきだと指摘した。

トランプ米大統領は4日午前のツイッター投稿で、市民に冷静さを呼び掛けたカーン・ロンドン市長の対応を甘いと批判した。

最新の世論調査では保守党の労働党に対するリードが1-12ポイントに縮小。選挙戦の当初は20ポイント強の優勢だった。 原題:May Ramps Up Terror Rhetoric as Pre-Election Attack Kills 7 (2)(抜粋)

最新の情報を追加して更新します.

Emma Charlton, Kathleen Hunter

最終更新:6/5(月) 7:50
Bloomberg