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【取手中3自殺】学校は「重大事態」報告 市教委、議決に反映せず

6/6(火) 5:00配信

茨城新聞クロスアイ

2015年11月に「いじめられたくない」と日記に書き残して取手市立中学3年の中島菜保子さん=当時(15)=が自殺した問題で、いじめ防止対策推進法が規定する「重大事態」と学校側が報告したにもかかわらず、市教委が重大事態には該当しないと議決していたことが5日、分かった。市議会全員協議会(全協)で市教委が明らかにした。

市教委によると、学校は16年3月4日付で、「重大事態発生報告書」を市教委に提出した。いじめの有無や自殺との関連は判断できないとする一方、遺族から「いじめによって自殺した」と申し出があったことから、重大事態として報告していた。

市教委は同月、臨時会を開き、生徒への聞き取りの結果、いじめが確認できないとして「重大事態に該当しない」と議決していた。

同法の規定では、いじめの事実が確認できなくても、いじめにより心身に大きな被害が生じた可能性があれば、重大事態と認定できるとしている。

全協で矢作進教育長は「調査で、いじめが確認できず、重大事態には該当しないと判断した。生徒が亡くなったこと自体が(同法の)重大事態という認識に欠けていた。市教委の不手際だった」と謝罪した。

全協を傍聴した中島さんの母淳子さん(47)は、「国から指摘され、初めていじめだと認識したと説明していた。そういう教委の下で行われる教育行政には不安しかない」と話した。 (石川孝明)

茨城新聞社

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