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「台風体験の伝承大切」 教育テーマに意見交換―狩野川水防協

6/6(火) 11:01配信

伊豆新聞

 社会全体で洪水に備える「水防災意識社会」を再構築するため、ハード・ソフト対策を一体的・計画的に推進する「狩野川水防災協議会」が5日、沼津市のプラサ・ヴェルデで開かれた。沿川7市町や国、県などの関係機関代表者らが出席。目標達成に向けた3本柱に関係する「防災・河川環境教育に関する取り組み」をテーマに意見交換した。

 国交省は2015年9月の関東・東北豪雨を踏まえ、20年度を目途に水防災意識社会を再構築するための取り組みとして、河川管理者や都道府県、市町村などからなる協議会を全国に設置している。狩野川協議会は昨年5月に発足。(1)狩野川台風による水害の記憶を未来へ伝承するとともに、地域住民の防災意識を向上させるための防災教育推進の取り組み(2)避難行動の確実化に向けた迅速かつ的確な情報提供を行うための取り組み(3)洪水氾濫による被害軽減のための水防活動・排水活動等の取り組み―を目標達成に向けた3本柱に決めた。

 (1)に関しては前年度、伊豆の国市立長岡南小と伊豆市立熊坂小、沼津市立第3小をモデル校に指定。国交省職員が出向く従来の出前授業に代え、教師が通常の授業の中で継続的に防災・河川環境について教える態勢構築に向けた試行授業に取り組んだ。本年度も三島市立長伏小、函南町立西小など4校をモデル校に継続する。

 意見交換で小野登志子・伊豆の国市長は「市内には狩野川台風体験者が多く残る。子どもたちに伝えることが大切」、豊岡武士・三島市長は「今までは『命を守る教育』として地震を中心に取り組んできた。モデル校の長伏小に期待する」、佐野松太郎・伊豆市防災監は「来年は狩野川台風から60年。慰霊をはじめ行事を予定している」などと述べた。

 【写説】防災・河川環境教育について意見交換する7市町や関係機関代表者=沼津市のプラサ・ヴェルデ

最終更新:6/6(火) 15:01
伊豆新聞