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豪州ソーラーカーレース、ブリヂストンなどオールジャパンで東海大学の車両をサポートし優勝狙う

6/6(火) 11:21配信

レスポンス

ブリヂストンは6月5日、東レ、パナソニック、東海大学と共同でソーラーカーレース「ブリヂストン ワールド ソーラー チャレンジ」についての説明会を開催。最新技術を駆使したオールジャパンのサポート体制で優勝を狙う。

このソーラーカーレースは2年に1度、オーストラリアで開催され、北のダーウィンから南のアデレードまで3000kmを走りきる非常に過酷なレースだ。30周年の節目を迎える今年は10月8日~15日の日程で開かれる。

「2015年の大会は22カ国42チームが参加した。今年はその数をさらに上回るのではないかと思う」とブリヂストンの鈴木通弘執行役員は話す。日本からは東海大学、名古屋工業大学、工学院大学、呉港高等学校などが参加する予定だ。その中でも東海大学は09年、11年に優勝した経験を持ち、15年は3位になっている。

その車両の特徴は、主要パーツに日本の最新技術のものが使われていることで、「唯一のオールジャパンチームといっていい」(東海大学工学部の木村英樹教授)。例えば、タイヤはブリヂストンの低転がり抵抗ラジアルタイヤ、車体は東レの炭素繊維、太陽電池とリチウムイオン電池はパナソニック、モーターはミツバといった具合だ。

ブリヂストンブランド戦略担当の牛窪寿夫氏は「ソーラーカーに求められる空気抵抗と転がり抵抗の低減、昼間の路面温度が50度以上になるコースに合わせた耐久性、横風などに影響を受けない直進安定性といった要件をクリアしている」と説明。転がり抵抗は『プリウス』の10分の1以下とのことだ。

また、パナソニックの太陽電池モジュールは世界トップレベルの変換効率を誇り、従来型シリコン結晶系のものよりも37%も多く発電できるそうだ。「過酷な環境下で世界最高性能を競う、このソーラーカーレースはデバイス評価にとっても最高の舞台であり、企業技術者のかけがえのない貴重な体験になっている」とパナソニックの岡本真吾技術開発部長は東海大学をサポートする意義を説明する。

このように最新技術の提供を通して、サポートメーカー各社は自社の技術力向上につなげ、市販する製品に活かそうと考えている。実際に、ブリヂストンの低燃費タイヤ「エコピア」はソーラーカーレースで培われた技術を基に開発されたという。

「今回は太陽電池が大幅に削減される条件ですが、ほぼ前回大会に匹敵する走行性能を実現して優勝を目指す」とチーム総監督でもある木村教授は力強く話す。レースに参加する車両は8月に公開する予定だ。

《レスポンス 山田清志》

最終更新:6/6(火) 11:21
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