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30年後に訪れる「シンギュラリティ」とは? JCSSAがサマーセミナー

6/6(火) 17:24配信

BCN

30年後に訪れる「シンギュラリティ」とは? JCSSAがサマーセミナー

JCSSA、サマーセミナー・懇親会を開催

 日本コンピュータシステム販売店協会(大塚裕司会長、JCSSA)は6月5日、東京の帝国ホテルにおいて、サマーセミナーと懇親会を開催した。セミナー、懇親会には正会員、賛助会員を中心に500人弱が出席した。

 セミナーではソフトバンク/ソフトバンクロボティクスの首席エヴァンジェリスト、中山五輪男氏が講師となり、「ディープラーニング革命とAIによるシンギュラリティ」について講演した。シンギュラリティ(技術的特異点)とは、人工知能(AI)が人間の能力を超えることで起こる出来事のこと。

 中山氏は、Google社でAI開発の先頭に立つレイ・カーツワイル氏の著書「The Singularity Is Near(邦題:シンギュラリティは近い)」を引き合いに出し、AIの進化について説明した。2005年に発売した「The Singularity Is Near」は、10年のコンピュータの小型化、VR(バーチャルリアリティ)眼鏡の登場、15年のロボット掃除機の普及などを見事に予測したことで、「予言書」ともいわれている。

 未来については、20年にAIが教育を受けた人間、高校卒業程度の知性を持ち、ナノマシンが人体に入り治療を行い、VRが現実世界と区別が付かないほど高品質になる、と記されている。

 中山氏はAIが急激に進化していくことを強調し、そしてIoTが集めるビッグデータの分析にAIが活躍するとした。IoT機器は急激に増えていく。21年にはPC・タブレットが世界で18億台、モバイルが86億台なのに対し、IoT機器は18年に85億台、21年には157億台まで増える。当然、IoTが集めるデータ量も増え、35年には15年の2450倍の2.3ZB(ゼタバイト)まで膨れあがる。

 しかし、このように集めたデータは「ダークデータ」と呼ばれ、まさに磨かれる前の原石だ。価値のある「トレジャーデータ」を抽出するため、AIによって分析しなければならない。当然、AIの精度によって、生まれる「トレジャーデータ」の価値は変わっていくだろう。

 IoTがもたらすビッグデータをAIで分析することで、自動車の自動運転、事故予測、人材派遣や人材採用時の適正診断などに生かされていく。中山氏は「ビッグデータを扱える企業が生き残り、AIによってすべての産業が再定義される」と話した。

最終更新:6/6(火) 17:24
BCN