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【独占手記】柳葉敏郎 “弟分”中日・荒木の2000安打を祝福

6/6(火) 11:00配信

東スポWeb

 プロ野球史上48人目の通算2000安打を達成した中日・荒木雅博内野手(39)。3日の楽天戦(ナゴヤドーム)の4回に右前打を放って、プロ22年目で偉業を成し遂げたが、そんな“竜のいぶし銀”に熱いメッセージが届いた。荒木と親交のある俳優の柳葉敏郎(56)が本紙に祝福の独占手記を寄せた。

 前略 

 荒木雅博選手、2000安打達成おめでとうございます!

 荒木選手(「選手」といつも呼んでいますので以下、選手)との出会い…。今でもハッキリ覚えています。

 9年前のとある野球のイベント試合での控え室でのこと。

「ファンです、これ、もらって頂けませんか」

 その手には選手が、前年2007年の日本ハムとの日本シリーズ、日本一になった試合で最後のセカンドゴロを処理したグラブ(北京オリンピック予選でも使用したグラブ)。うれしくてたまらなかったことを思い出します。そのグラブを手にはめた瞬間、初めてプロのポケット(捕球スペース)を体感したことでさらに感動、感動、感動。

 それ以来、俺より“ちょっと野球がうまい弟分”と思って付き合わさせてもらっています(笑い)。

 選手の2000安打のなかで一番印象に残るのは、一昨年の5月9日。秋田でのヤクルト戦で放った1851本目のヒットです。

 数年前のオフ、選手が俺の住む秋田へトレーニングに来られた際「近所の小学校の子供たちに野球を教えてくれないか?」と話したら、快く訪問してくれました(後日、私には何も言わず軟式ボールを寄贈してくれたそうですね、感謝)。

 教えを受けた子供たちから昨年、夏の甲子園に出場した大曲工の球児も出ました。久しぶりに開催された秋田でのドラゴンズの試合では、子供たちはもちろん、選手が秋田へ訪れる度に親しくなった仲間たちから、自然発生的に「荒木応援団」が結成されました。

 9回、100人の応援団が一斉に荒木コール。代打で出てきた“背番号2”は三遊間を抜くヒット。スタンドの歓喜のなか、私自身も涙が出るほどうれしかったし「選手は1本のヒットでファンに感動を与えられる存在」。そう実感した瞬間でもありました。

 何事にも“一生懸命(俺の座右の銘)”。付き合えば付き合うほど人としての在り方も教えてもらっています。

 東日本大震災の支援活動への尽力。感謝。昨年、選手の故郷で発生した熊本地震…。東北と熊本、お互いの故郷はまだ復興途上です。出来ることはまだまだありますね。

 近年は選手の紹介で大島選手など、ドラゴンズの若手も交え、一緒に食事する機会が何度かあります。俺の故郷の名物、きりたんぽ鍋を食べたのがきっかけで、食事会に参加した面々を私たちは「チームきりたんぽ」と呼んでいますが、ベテラン、若手、投手、野手、裏方さん関係なく参加し、コミュニケーションを図れる良い時間だと思っています。感謝。

 その場で選手から、最近は自身の年齢を感じる話も聞くようになりました。選手の体験談、アドバイスを食い入る様に聞く若手たち。本当に良い目をしています。選手のその背中は、若手の未来につながる存在なのです。

 俺も選手と一緒に秋田でトレーニングした際、二遊間を組んで刺激を受けた56歳の現役草野球プレーヤー。

 7年前の開幕前かな? 突然、俺の若い頃の曲(前略、道の上より)を『現役を辞めるまで使います。だから使わせて下さい!』と連絡があり、ナゴヤドームでの打席登場曲に使ってくれています。感動。

 1本のヒット、選手だからこその魅せるプレーで歓喜する、元気、勇気をもらうファンも全国にたくさんいます。

 今回の2000安打は通過点。さらなる上を目指し、明日からも1試合、1打席、1プレー、選手らしく“一生懸命”。チームの勝利のために「素意や(ソイヤ)!」

 また、秋田できりたんぽ鍋を食おうな! これからもよろしく!

 草々

◇荒木は柳葉の祝福に感激!

謹復

 兄貴! お待たせしました。2000安打やっと達成できました。

 渾身の手記、読ませていただきました。自分のために、忙しい時間を割いて執筆してもらったようで、感動、そして感謝という言葉しか見当たりません。

 最近は柳葉さんご家族の間で、中日戦の野球中継を見ながら自宅のリビングに飾ってある「荒木雅博2000本安打記念カウントダウンボード」をめくるのが「一番の楽しみ!」という話を耳にしていましたので、一日でも早くとがむしゃらにやってきました。

 柳葉さんからは、いつも弟分として気にかけてもらい、ボクにとって本当に頼れる兄貴です! それにいつも自分のことを「選手」と呼んでいただいてますが、自分よりも17歳も先輩であるのにずっと「選手」として尊重してもらえているのも感謝です。

 柳葉さんが言うように、自分にとって2000安打はまだまだ通過点。これからも「前略、道の上より」をテーマソングにして、チームの勝利のため、一生懸命にプレーします。また秋田で一緒にきりたんぽ鍋を食べることを楽しみにしてます。永遠の兄貴としてこれからもよろしくお願いします!

 謹答

 荒木雅博

☆あらき・まさひろ=1977年9月13日生まれ、熊本県出身。走攻守三拍子揃った内野手として熊本工から1995年のドラフト会議で福留孝介(PL学園)、原俊介(東海大相模)を抽選で外した中日に外れの外れで1位指名され、入団。97年5月に一軍初出場を果たし、同年6月11日の広島戦(広島)で初安打をマークした。2001年の夏場からレギュラーに定着。井端と守備では二遊間、打撃では1、2番を組んでいたことから“アライバコンビ”と呼ばれた。04年から06年まで3年連続ベストナイン、ゴールデン・グラブ賞も04年から09年まで6年連続で受賞し、07年は盗塁王のタイトルも獲得。16年8月6日のDeNA戦(横浜)では球団記録だった高木守道の通算369盗塁を抜いた。180センチ、74キロ。右投げ右打ち。

最終更新:6/6(火) 11:00
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