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がんのおかげで「生」考えた 樹木さん沼津で講演

6/6(火) 8:27配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 静岡県作業療法士会は4日、女優の樹木希林さん(74)を招き、市民向けの公開講座「死を意識することで、輝くいのち(生命)」(静岡新聞社・静岡放送後援)を沼津市大手町のプラサヴェルデで開いた。約900人が聴講した。

 樹木さんは2003年に乳がんと宣告された。翌年に摘出手術を行ったが再発し、現在も治療を受けながら芸能活動を続けている。

 手術がなければ、スマトラ沖地震の被害を受けたタイを家族で訪問予定だったといい、「地震に巻き込まれていたかもしれない」とのエピソードを紹介。さらに「不幸が人ごとではなくなった。今の(がんの)状況を嘆かなくて良いと思えた」との心境も語った。

 がんと向き合ってきた十数年を振り返り、「がんのおかげで死を近くに感じ、生について深く考えて生きることができる。この経験は宝物となるはずだ」と語る樹木さん。来場者に、「逆境も自ら引き受け、乗り越えていくしかない」と力強いメッセージを送った。

 樹木さんの妹で薩摩琵琶奏者の荒井姿水さんの演奏も行われた。

静岡新聞社