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紅一点のレスキュー隊員奮闘 静岡県唯一 磐田市消防・鈴木さん

6/6(火) 11:00配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 磐田市消防本部の鈴木あゆみさん(26)が、災害現場の最前線で活躍する同市消防の特別救助隊(レスキュー隊)に任命された。女性隊員は全国でも珍しく、静岡県内ではただ1人。火災など現場では男性隊員に交じって活躍する。「男性に負けずに頑張り、市民に愛される消防士になりたい」と意気込む。

 鈴木さんは岩手県一関市出身。小学生から始めたソフトボールは同県代表に選ばれる実力で、高校卒業後に磐田市の実業団に入団。2012年12月に退社し地元に帰ったが、「磐田の人の温かさに支えられてきた。恩返しがしたい」と14年4月に市消防本部に就職した。

 レスキュー隊として活躍する先輩を見て「自分もオレンジ色の服を着たい」と憧れを抱いた。体力面の強化以外に、資機材の取り扱いや救命士らとの連携など幅広く訓練に取り組み、4月にレスキュー隊に任命された。

 市消防署で5月中旬に行われた訓練では高所にいる要救助者を助ける想定で、はしごを使い地上7メートルの高さを上り下りした。男性隊員との体力の差を感じることもあるが、「レベルの高い環境で多くの経験ができ、知識も深めることができる」と前向きだ。

 同本部によると、全国の消防職員のうち、女性は2・4%。消防庁は10年以内に5%まで引き上げることを目指す。同署の渥美睦美署長は「鈴木さんの活躍で他の職員の士気も上がっている。パイオニア的な存在になって」と期待する。

 現場で女性や子どもに対応する時、女性隊員の方が相手の抵抗感が少ないと感じるという鈴木さん。「女性隊員だからこそできることもある。私みたいな消防士もいると知ってもらいたい」と語った。

静岡新聞社