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【全仏オープン】8強錦織 マリー戦勝機あるのか

6/6(火) 16:45配信

東スポWeb

【フランス・パリ5日発】4大大会初制覇へ、大一番の勝算は――。テニスの全仏オープン男子シングルス4回戦で世界ランキング9位の錦織圭(27=日清食品)は同37位フェルナンド・ベルダスコ(33=スペイン)に0―6、6―4、6―4、6―0で逆転勝ちし、2年ぶりの8強進出を果たした。7日の準々決勝の相手は同1位のアンディ・マリー(30=英国)。難敵中の難敵も、今季は不振にあえいでおり、錦織に光明が差している。

 錦織が最高の形でベスト8進出を決めた。0―6で始まった試合だが、尻上がりに調子を上げて6―0で終わる圧巻の幕切れ。「少しでも深く返そうとしていたら、ちょっとずつボールがラケットに乗る感覚が戻ってきた」と晴れやかな笑みを浮かべた。

 次はいよいよトーナメントの山場、マリー戦だ。通算2勝8敗の難敵だけに、錦織は「もちろん、タフな試合になる。ちょっとずつ自信もついてきているので、しっかり回復して頑張ります」とすぐに気持ちを切り替えた。

 だが、今季のマリーはある意味、負傷で離脱した錦織以上に不振が目立っている。ツアー優勝はわずか1回。マスターズ大会では2度の初戦敗退を喫するなど、昨年までの勢いは失速してしまった印象だ。

 中でも日本テニス協会幹部が「今年、マリーはアンツーカー(クレー)で成績を残していない」と話すように、クレー(赤土)コートでの成績は目を覆いたくなるほど。昨年は全仏前に3大会に出場し、前哨戦のイタリア国際で優勝するなど14試合で2敗しかしない安定した戦いぶりを見せた。

 ところが、今年は4大会に出場し、9試合で5勝ともがき苦しんでいる。その結果、全仏前に多くの関係者が優勝候補に挙げたのは、マリーではなく、同4位のラファエル・ナダル(31=スペイン)だった。

 同2位のノバク・ジョコビッチ(30=セルビア)も一時の絶対的な力を失い、テニス界は若手の台頭もあって群雄割拠の状況だ。この混乱が、錦織にも追い風を吹かせているという。別の協会幹部は「ニック・キリオス(22=オーストラリア)だ、ドミニク・ティエム(23=オーストリア)だ、アレクサンダー・ズベレフ(20=ドイツ)とか来ているけど、世界の流れはロジャー・フェデラー(35=スイス)とナダルが戻って来ている感じ。で、マリーとジョコビッチがちょっと落ちてきている。その中で残れるのは誰かというと、錦織世代でもあると思う。まだポジションは十分ある」と期待を込めた。

 マリーは今大会の3回戦で同30位フアンマルティン・デルポトロ(28=アルゼンチン)にストレート勝ちするなど、復調気配も見せている。ただ、体力面に加え、故障が再発するか分からない不安を抱えている錦織も、ここに来て調子は明らかに上向きだ。日本男子で84年ぶりの全仏ベスト4へ、チャンスは決して少なくない。

最終更新:6/6(火) 17:10
東スポWeb