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錦織、逆転で4大大会日本勢単独最多の7度目8強!7日準決勝で王者マリー戦

6/6(火) 6:04配信

スポーツ報知

◆テニス 全仏オープン第9日 ▽男子シングルス4回戦 錦織圭3―1ベルダスコ(5日、パリ・ローランギャロス)

 【パリ5日=大和田佳世】男子シングルス4回戦で世界ランク9位の第8シード、錦織圭(27)=日清食品=が同37位のフェルナンド・ベルダスコ(33)=スペイン=を0―6、6―4、6―4、6―0の逆転で破り、2年ぶり2度目のベスト8進出を果たした。4大大会で7度目の8強入りとなり、男子の佐藤次郎(故人)と女子の伊達公子(エステティックTBC)の6度を抜いて日本勢単独最多。7日の準々決勝では第1シードのアンディ・マリー(30)=英国=と対戦する。

 苦しみ抜いて、錦織がベスト8に入った。勝利者へ送られる拍手を両手を広げて浴びた後、グッタリとベンチに座り込んだ。「第1セットを落とした後はどうなるかと思った。積極的にいって、徐々に調子を上げられた」。コート上でインタビューに答える姿に疲労感がにじんだ。

 明らかに動きが鈍かった。2回戦途中で痛めた腰の影響か、左足の踏ん張りが利かない。フォアに力が入らない。ショットのコントロールも利かない。いらだちを何度もラケットにぶつけそうになりながら、こらえた。棄権の危機さえ感じさせるプレーで、第1セットを落とした。

 「このままいくと、簡単にやられちゃう。少しでも、1球でも多く深く返そう」。シンプルな思考に切り替え、第2セット第1ゲームのブレイクに成功。ミスが増え始めた相手につけ込んでポイントを取ると、フットワークも改善され、攻めの形ができる好循環が生まれた。「ちょっとずつ、ボールにラケットが乗る感覚も戻ってきた」。ミスが目立ち始めた相手と対照的に、プレーの精度が上がった。第4セットは6―0で圧倒し、4大大会で初めて第1セット0―6からの勝利に結びつけた。「この大舞台で勝ちたい、という気持ちしかない」。その思いが体を突き動かした。

 全仏では2度目、4大大会で7度目の8強入り。佐藤次郎、伊達公子の6回を超え、シングルスでは男女通じて日本勢最多となった。次戦は7日、王者マリーと激突する。雨天順延による2日がかりの勝利、劣勢からの逆転勝利を経て気力は充実。「タフな試合になるのは分かっている。ちょっとずつ自信もついてきている」。頂点まで残り3試合。待ち受ける強敵との厳しい戦いを前に、本来の力を発揮する準備が整った。

最終更新:6/6(火) 6:04
スポーツ報知