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【インタビュー】千歌繚乱出演バンド・HOLYCLOCK、“内面的バイオリズム”をいかに音と言葉で描けるか

6/6(火) 18:04配信

BARKS

BARKS主催ライブイベント<千歌繚乱>に出演するバンドに迫るインタビュー企画。6月20日(火)公演からは、まず関西を中心に活動しているヴィジュアル系バンド「HOLYCLOCK」の登場だ。彼らが掲げるコンセプトから、楽曲の魅力などを独自に取材した。

◆アーティスト写真・音源試聴動画

※本記事は6月20日(火)に開催の<千歌繚乱vol.12>で来場者限定で配布される「千歌繚乱 ARTIST BOOK」掲載のインタビューの一部を事前に公開するもの。「千歌繚乱 ARTIST BOOK」ではメンバーへの一問一答アンケートなど、より深い内容が掲載されている。

   ◆   ◆   ◆

■母と再会を果たしてからは、一歩また違った心情で
■今までの歌に込めた思いを伝えられるようになった

――みなさんがどんなバンドなのかを探っていきたいのですが、まず「HOLYCLOCK」というバンド名の由来を教えてください。

龍太朗(Vo):バンド名は「聖なる時間」という意味です。私たち人間は時間の経過とともに見える景色や心情が変化していきますよね。同じ物事でも年を重ねたり経験を重ねることで捉え方が変わってくる、私たちはそういった“内面的バイオリズム”をいかに音と言葉で描けるかということに挑戦しているバンドです。

琢弥(Gt):それとともにメンバーみんなが家族みたいにかけがえのない存在なので、こうして一緒に音を奏でられていること自体が「聖なる時間だな」と感じているので、このようなバンド名になりました。

――心情の変化、家族、というキーワードが出てきましたが、龍太朗さんは2016年にSNSを使って、4歳の頃に生き別れになったお母様をライブに招待するという呼びかけをなさっていましたね。龍太朗さんのブログには赤裸々に壮絶な過去が綴られていて、正直驚きました。

龍太朗:僕より辛い経験をしている方なんて山のようにいると思いますよ。父と母の離婚で私はDVや父の自殺未遂など様々な経験をしましたが、この経験が誰かの救いになればいいなって思って、音楽を始めたので辛い経験にも意味があったなと感じています。

――招待したライブにお母様は来れなかったようですが、無事再開を果たされたんですよね。

龍太朗:えぇ。現在では時間が合えば会って、これまで離れていた時間を少しずつ埋めていっていますね。母からするとまさか息子がビジュアル系バンドをやっているとは夢にも思っていなかったようで。でも母がこっそりHOLYCLOCK のCDを集めて、それを棚に綺麗に並べていたのを見たときは嬉しかったですね。照れくさかったですが。

――良かったです。そういった経験は楽曲にも生かされているのでしょうか。

龍太朗:常に明るい人生ではなかったので、今まで歌ってきた曲には私のバックボーンは無意識に散りばめられていたと思いますね。再会を果たしてからは、一歩また違った心情で今までの歌に込めた思いを伝えられるようになったかなと感じています。

やひろ(Ba):歌詞には龍太朗のそういったバックボーンや思いが込められていますが、曲自体にはメインコンポーザーである薫の“内面的バイオリズム”が顕著に表れていますね。

――メンバーそれぞれの心情に基づいた楽曲ということですね。薫さん、楽曲制作のこだわりは?

薫(Gt):唯一無二。他の人には真似できないような楽曲、というのを常に頭に置いて制作しています。デジタルなサウンドも取り入れつつツインギターが冴えわたるようなメロディで、儚さや透明感、切なさを融合しているのが僕たちにしか出せない良さかなと思っています。

琢弥:関西のV系シーンって、昔からライブの熱量を重視する傾向がある。逆に関東のバンドは雰囲気や見せ方にこだわりがある。関西バンドらしい攻撃的な面と、関東バンドのような完成された世界観、その2つがあわさっているところも僕たちにしかない魅力ですね。

■シングル「憧憬と憐憫の流星群」は
■HOLYCLOCKとしての新しい挑戦

――4月にリリースされたシングル「憧憬と憐憫の流星群」はどんなテーマで制作されたんですか?

薫:1曲目の「憧憬 -方舟に眠る君への手紙-」はイスラエルの砂漠をイメージしたHOLYCLOCKらしさ全開の曲。2曲目の「憐憫 -記憶に眠る鎮魂歌-」はあえてデジタルサウンドを削ってHOLYCLOCKっぽさをそぎ落とすことに挑戦した曲です。

琢弥:「憐憫 -記憶に眠る鎮魂歌-」は今までにないストレートな歌詞が新鮮だったね。龍太朗の歌詞を活かせるように形にしていきました。1曲目と2曲目の対比がおもしろい作品に仕上がりました。

やひろ:そして3曲目「流星 -瞳に映らない観測者-」はもともと無料配布していた「HOLY NIGHTMARE」というバラードを、今龍太朗が歌ったらどうなるんだろうと思ってリアレンジした曲です。1曲目と2曲目の描かれたストーリーが行きつく先になっています。

――3曲を通してひとつの物語になっているんですね。

薫:そうですね。HOLYCLOCKとしての新しい挑戦もできたし、今の自分たちを一番表現できた作品です。

――そしてこのシングルを持って4月から8月まで発売記念ツアー<I.A.R.A>を開催されている。現在日程の3分の1ほどが終わったところかと思いますが、お客さんの反応はいかがですか?

やひろ:新曲ってお客さんもどうやってノればいいのかとか戸惑って受け入れられるのに時間がかかりますよね。でもこうやって長い期間かけてツアーを周っているからかすんなり受け入れられていった気がします。

――そしてツアーファイナルが8月25日(金)心斎橋BRONZE。公演タイトルは<バベルの塔>となっていますが、バベルの塔は旧約聖書で“神に挑戦しようと作り上げ、神の怒りに触れ破壊された”という解釈もあります。これをタイトルに掲げるのは意味深な気もしますが。

龍太朗:シングル「憧憬と憐憫の流星群」に“願い”というキーワードがあるんです。私は音や言葉というものは目に見えないですが気化されるというか、空に舞っていって、夜に輝く星のようにまた違う場所で違う誰かの心を照らしてくれるんではないかと思っているんです。

――なんだかロマンチックですね。

龍太朗:願いも同じで私たちの願いも誰かの願いも、遠くのまた違った誰かに届くといいなと思って。その願いが積み重なるとき、天にも届く“バベルの塔”になるのではと思っています。HOLYCLOCKもみなさんとともにライブを通して楽曲を育ててもらっていて、それぞれが僕たちの楽曲に込めた願いや想いを積み重ねてくれています。ワンマンライブではそうして積み重ねてきたみんなの想いを表現したいという気持ちからこのライブタイトルを掲げました。塔が破壊されるのか、さらに高く積みあがっていくのかは、ワンマンで見届けて欲しいです。

――<千歌繚乱>もそのひとつの礎になれたら嬉しいです。

龍太朗:礎になるのはもちろんですが、ライブという「聖なる時間」は二度と同じものはいので、ぜひ<千歌繚乱>でこの日にしか感じられない何かを多くの人の心に残せたらなと思います。

取材・文◎Yoko Hattori(BARKS)

<千歌繚乱vol.12>
日時:2017年6月20日(火)開場16:30 開演17:00
出演:乙女国家 / ギザ / DAZ / DatuRΛ / BABOO / PIGLOW in GLOOMY / HOLYCLOCK
会場:渋谷REX
料金:【先行チケット】3,500円 【一般チケット】3,800円 【当日券】4,000円 ※ドリンク代別途

チケット受付
5月23日12:00~6月14日(水)23:59
チケット購入ページURL:[チケットデリ] http://ticket.deli-a.jp/

5月23日12:00~6月19日(月)
チケット購入ページURL:[イープラス]http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002223473P0030001

「憧憬と憐憫の流星群」
2017年4月19日(水)
¥1500(税別)CMCD-198
1.憧憬-方舟に眠る君への手紙-
2.憐憫-記憶に眠る鎮魂歌-
3.流星-瞳に映らない観測者-

<「憧憬と憐憫の流星群」発売記念ツアー<I.A.R.A>FINAL ONE MAN バベルの塔>
8月25日(金)心斎橋BRONZE
開場18:00/開演18:30
前売 ¥3000 当日¥3500(D別)
【CAST】HOLYCLOCK
【チケット】5月26日(金)~6月7日(水)e+イープラスプレオーダー受付。お1人様4枚まで。
6月19日(月)よりe+イープラス一般発売開始。バンド物販、バンド予約有り。
【入場順】1.e+イープラスプレオーダー、2.e+イープラス、3.バンド物販、4.バンド予約
【問】BRONZE:06-6282-7129

最終更新:6/6(火) 18:04
BARKS