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【大学選手権】岐阜経大・与座、亡き友に捧ぐ10K完封で8強進出

6/7(水) 7:33配信

スポーツ報知

◆報知新聞社後援 第66回全日本大学野球選手権第2日 ▽2回戦 岐阜経大1―0石巻専大(6日・東京D)

 初出場の岐阜経大(東海地区大学)が初勝利を挙げ、8強入りを決めた。エースで主将の与座海人(4年)が、1安打10奪三振で完封。チームメートで、1年時の交通事故で亡くなった中野宏紀さんに弔い星を挙げた。

 内野安打1本のみに封じる完封劇。勝利の瞬間、大歓声に包まれたマウンド上の与座は、一塁ベンチに視線を送った。背番号15のユニホームが、ナインとともに戦っていた。「1年春から一緒に投げてきた仲間。亡くなってしまったのは悔しい。中野の分もという思いで投げていた。ウィニングボールを届けたい」。亡きチームメートに弔い星をささげたサブマリンの帽子にも「15」と記されていた。

 入学直後の悲劇だった。1年春から主力だった中野宏紀投手(香川・三本松)がリーグ戦期間中の5月初旬、交通事故で亡くなった。銭湯から下宿先まで原付バイクで向かっている途中、電柱に衝突。意識が戻ることはなかった。

 誰もが実力を認めていた。強気な投球が武器だった。右スリークオーターから、最速140キロ前半の直球で押しまくった。当時はチーム内で今秋ドラフト候補に挙がる152キロ右腕・浜口雄大(4年)よりも期待度が高く、将来プロ入りの可能性も秘めていたという。

 小森茂監督(51)は試合後、亡き右腕への思いを明かした。「(ベンチのユニホームは)我々の守り神。彼のためにも、どうしても勝ちたかった。4年生みんなが『中野の分まで』と思ってやっている。それが今年の強さ」。時折、声を詰まらせ涙ぐんだ。

初出場初勝利 初出場で8強入り。目指していた神宮の舞台にたどり着いた。7回2死までノーヒットの快投を演じた与座は「中野の分も投げることが恩返し。彼のためにもなる」と力を込めた。全国の大舞台。背番号15のユニホームと一緒に、チーム一丸で戦い抜く。(青柳 明)

 ◆与座 海人(よざ・かいと)1995年9月15日、沖縄・浦添市生まれ。21歳。前田小2年から野球を始め、浦添中時代は軟式。沖縄尚学高では2年秋からベンチ入りし、3年時に甲子園春夏連続出場。岐阜経大では1年春からリーグ戦に登板。今春の岐阜県リーグ、東海地区大会では8試合に登板し5勝1敗、防御率0.98。173センチ、74キロ。右投右打。家族は両親と兄2人、弟。

最終更新:6/7(水) 18:01
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