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「伊達屋」双葉に復活 6号国道沿いのガソリンスタンド

6/6(火) 12:36配信

福島民報

 東京電力福島第一原発事故に伴い帰還困難区域となっている福島県双葉町長塚の6号国道沿いで5日、同町の燃料会社「伊達屋」がガソリンスタンドの営業を再開した。社長の吉田知成さん(41)は「双葉町の復興に役立ちたい」と使命感を燃やす。
 「伊達屋 復活」。復旧・復興関連の車両が行き交う6号国道沿いに、真っ白いのぼり旗がはためく。「ようやく、この日が来たんだな」。知成さんは生まれ変わった店舗を感慨深く見つめた。
 再開するためには、採算性や店舗復旧、除染など多くの難題があった。しかし、知成さんは「明治時代から続いてきた伊達屋を閉めるわけにはいかない」と勤めていた東京の会社を辞め、先代社長の父俊秀さん(69)から事業を引き継ぐことを決断した。営業再開の日に居合わせた俊秀さんは「復活できるとは思わなかったから…。感無量だね」と目を細めた。
 伊達屋は東日本大震災直後、避難する車両にガソリンを分けたり、避難所に灯油を届けたりするなど、被災者支援に奔走した。
 困っている人たちの助けになりたい-。根底に流れる思いは、震災から6年以上が過ぎた今も変わっていない。知成さんは「復興を後押しするという精神は、これからもずっと引き継いでいく」と決意を込めた。
 当面の営業時間は平日午前9時から午後5時まで。問い合わせは同社 電話0240(33)2212へ。

福島民報社

最終更新:6/6(火) 13:09
福島民報