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4300度 最も熱い惑星発見 国立天文台岡山観測所チーム

6/6(火) 1:51配信

山陽新聞デジタル

 表面温度が4300度と恒星並みに高温の惑星を太陽系外で発見したと、国立天文台岡山天体物理観測所(浅口市鴨方町本庄)の福井暁彦特任専門員が参加する国際チームが5日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。チームによると、観測史上最も熱い惑星という。

 太陽系外惑星は1995年以降約3500個が見つかり、最も高温で3300度とされていた。チームは「高温のため水蒸気、二酸化炭素といった大気成分が存在しない可能性が高く、従来とは大気の質が全く異なる惑星とみられる」としている。

 惑星「KELT―9b」は地球から650光年先にあるガス状惑星。同種の木星に比べ質量で2・9倍、半径で1・9倍に達し、主星(恒星)の周囲を1日半で回る。主星の表面温度が1万度(太陽5500度)と高い上、主星との距離が520万キロ(地球と太陽の約30分の1)と近く、高温の原因とみられる。表面温度は米国の望遠鏡2台で表面からの放射光を分析し、算出した。

 惑星は、恒星の手前を横切る際、恒星がわずかに暗くなるため、その明るさの変化で存在を確認できる。チームは2005年から米国と南アフリカに設置した口径4・2センチの小型望遠鏡で探索し、今回の惑星は14年に存在する可能性が浮上。15、16年に9カ国、45機関の研究者らで詳細に観測していた。

 福井特任専門員は岡山天体物理観測所の口径188センチ望遠鏡を使って確認を進めた。「想像しえなかった惑星の発見に貢献できて光栄だ。惑星の形成過程を解明する手掛かりになる」としている。