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日本上陸間近? シリコンバレーで人気の「カリフラワー米」最新事情

6/6(火) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

アメリカで「カリフラワー米」の人気が高まっている。健康に配慮して、炭水化物を控える人が増えたためだ。スーパーの冷凍食品コーナーやレストランのメニューでもカリフラワー米を見かけるようになった。

【画像】白米との見分けはつくだろうか?

野菜ベースの代替食であるカリフラワー米は、特にシリコンバレーのテックワーカーに人気だ。彼らはより長く、より健康な人生を送るため、炭水化物を制限し、脂質を多く摂取している。

コメに代わる低糖質なカリフラワー米のブームで、アメリカのコメ業界は頭を抱えている。USAライス連合会は、カリフラワー米との競争を避けるため、アメリカ政府に対して「コメの定義」を見直すよう求める見込みだと経済メディアQuartzは報じた。

カリフラワー米の見た目は、ほとんど白米と変わらない。カリフラワーをフードプロセッサーにかけ、細かくしたものから作られる。コメと同様、一緒に調理したものの出汁や風味を吸収する特徴があるが、カリフラワー米自体にも、控えめなカリフラワーの風味と刻んだズッキーニのようなしっとり感がある。

筆者は最近、サンフランシスコを拠点とするオンデマンド食事宅配スタートアップ「Mealmade」を訪れた。そこではコックがカリフラワーをフードプロセッサーでみじん切りにする際、もう1種類の野菜を加えていた。彼らは生分解性の容器にカリフラワー米を盛り付け、様々な料理と一緒に提供している。

2015年創業のMealmadeの特徴は、お馴染みの料理にヘルシーさを取り入れたことだ。同社のメニューのひとつ「カルネ・アサダ・タコ・ボウル(Carne Asada Taco Bowl)」は、カリフラワー米に、牧草飼育牛のサーロインステーキ、フライドバナナ、オーガニックのピクルス、アボカドのディップを添えてある。一番人気の「オレンジチキン」は、カリフラワー米の上に、ココナッツパウダーを使ったフライド・チキン、パクチー、スライスしたキンカンが乗っている。

カリフラワー米は、同様のオンデマンド食事宅配スタートアップ「Sprig」や「Thistle」、そして食材とレシピを届ける「Blue Apron」や「Sun Basket」のメニューにも載っている。

カリフラワー米の炭水化物含有量は1カップ当たり2グラムで、白米の51グラム、玄米の42グラムと比べて非常に低い。

アメリカのコメ業界は、健康に配慮した代替品として、カリフラワー米が市場を席巻しつつあることに対して懸念を隠せずにいる。USAライス連合会会長のベッツィ・ワード(Betsy Ward)氏は、5月の声明で以下のように述べた。

「コメのみをコメと呼ぶべきであり、コメ状の野菜をコメと呼ぶのは、消費者に誤解と混乱を与える。アメリカ食品医薬品局(FDA)やその他の規制当局に対応を求めるつもりだ」

FDAは食品表示ラベルを監督しており、消費者の誤解を招く恐れがある場合、企業に製品名の変更を命じることができる。例えば、アメリカの食肉加工大手タイソン・フーズ(Tyson Foods)の商品「Any'tizers Boneless Chicken Wyngz*」には、注意喚起のためにアスタリスクが付いている。なぜなら「wyngz」には、鶏肉の手羽は含まれていないからだ(訳注:本来なら鶏肉の手羽は「wings」と書くが、類似商品で鶏手羽肉を含まない商品は「wyngz」と書くようFDAが定めた)。

シリコンバレーのスタートアップ企業「ハンプトン・クリーク(Hampton Creek)」は、植物原料で作ったマヨネーズ「Just Mayo」を開発した。2015年、FDAは同製品には卵が含まれないため、マヨネーズと呼んではならないと通達した(FDAはのちにラベルの変更のみで良いとしている)。

乳製品企業は、豆乳やアーモンドミルクのメーカーと同様の争いを繰り広げている。

しかし、Plant Based Foods Associationのエグゼクティブディレクター、ミッチェル・サイモン(Michele Simon)氏は、楽観的だ。同氏はQuartzに以下のように語っている。

「ミルクと同じように、『ライス』という言葉は誰のものでもない」

[原文:Silicon Valley's latest food obsession has ignited a rice war]

(翻訳:Keitaro Imoto)