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就寝中の母子孫犠牲に たばこ原因か 千葉・旭の住宅火災

6/6(火) 12:45配信

千葉日報オンライン

 5日午前3時10分ごろ、千葉県旭市鎌数9373、無職、石田智さん(65)方から「家の2階が燃えている」と、女性の声で119番があった。木造2階建て住宅の2階部分など計約70平方メートルを焼き、2階から女性3人が救助されて同市内の病院に搬送されたが、いずれも煙を吸っており、病院で死亡が確認された。旭署で出火原因などを調べている。

 同署によると、3人は妻の弘子さん(64)、同居の長女、佐野紗千さん(35)、孫で佐野さんの長女の同市立第二中学校3年、七海さん(14)。石田さんは4人家族で、出火当時は全員2階で寝ていたとみられる。石田さんは逃げて無事だったが、煙を吸い治療を受けている。

 石田さんが1人で寝ていた6畳間が激しく燃えており、同署はこの部屋が出火元とみて原因を調べている。石田さんは「たばこかもしれない」と話しているという。死亡した3人は、石田さんとは別の12畳間で見つかった。

 現場はJR干潟駅から北東約500メートルにある閑静な住宅街。

◆「バンバン」という音 住民ら火勢に恐怖

 火事を目撃した近隣住民らは、3世代3人の命を奪った火勢の恐怖を語った。

 近所のパート従業員の女性(37)は「バンバンという音がし、70代ぐらいの男性が家の外で助けを求めていた」と出火時の様子を振り返った。

 近くに住む不動産業女性(61)は「炎がすごい燃え上がって怖かった。おばあちゃん(弘子さん)とあいさつする仲だったので、驚いた。亡くなった孫(七海さん)も、まだ若いのにかわいそう」と声を落とした。

 長男一家の自宅が石田さん方に近接しているという自営業女性(66)は「(長男の)お嫁さんから連絡があってびっくりした。子どもを連れて、急いで(少し離れた)うちに避難してもらった。人が亡くなるような火事はなかなか起こらないので怖い」と顔をこわばらせた。

 近隣住民によると、石田さん方では空手道場も開いていたという。

 近くに住む別の女性は「普通のお宅だった。だからこそ余計にかわいそう」と声を詰まらせた。