ここから本文です

札幌市街地周辺にヒグマ33頭生息 市など確認 実数はもっと多く

6/6(火) 11:21配信

北海道新聞

11頭は子グマ 繁殖、定着明らかに

 札幌市の市街地周辺にある山林で広範囲にわたって、少なくとも計33頭のヒグマが生息していることが札幌市、酪農学園大、道立総合研究機構の合同調査で分かった。確認されたうち11頭は子グマで、市街地周辺で多数のヒグマが繁殖、定着している実態が明らかになった。

<知床リポート>エゾシカの死骸を食べるヒグマも

体毛のDNA鑑定で個体を確認

 札幌市街地周辺を網羅したヒグマ調査は初めて。調査は昨年5~11月、過去に出没情報があった手稲、西、中央、南、豊平、清田の6区で、市街化区域から約4キロ圏内にある山林全域を対象に行った。25地点に自動撮影カメラを設置し、カメラに写るように有刺鉄線を巻いたくいを打った。
 カメラの映像や鉄線に絡んだ体毛のDNA鑑定で個体の確認、識別を行った結果、25地点のうち17地点のカメラで33頭が確認された。うち少なくとも7頭は成獣の雌で、合わせて11頭の子グマを連れていた。残りの15頭は性別が分からなかった。調査で見つからなかったクマも含めると、実際の数はもっと多いとみられる。

生ごみを軒先に置かない対策必要

 カメラによる調査を担当した酪農学園大の佐藤喜和教授によると、雄の行動範囲は1日100キロに及ぶのに対し、雌は半径数キロ圏内に居着いて出産や子育てをする。調査では雌や子グマも多く確認されたことから、佐藤教授は「札幌の市街地近くに、ヒグマが恒常的に生息していることが裏付けられた」と話す。

 子グマは6~7月に親離れして活動範囲を広げるため、佐藤教授は「生ごみを軒先に置かないなど、クマを引き寄せない対策が必要」と指摘する。

北海道新聞

最終更新:6/6(火) 11:41
北海道新聞