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高浜原発3号機再稼働、電気料金下げへ 関西電力、2基運転体制に

6/6(火) 13:02配信

福井新聞ONLINE

 関西電力は6日午後2時、高浜原発3号機(加圧水型軽水炉、出力87万キロワット)の原子炉を起動した。2016年3月の大津地裁の決定で停止して以来、約1年3カ月ぶりの再稼働となった。問題がなければ、7日午前2時半ごろに炉内で核分裂反応が連続する「臨界」に達し、9日午後2時ごろプルサーマル発電で送電を開始する。11日にフル稼働し、7月上旬に営業運転を始める見通し。関電は原発2基の稼働で7月には電気料金の引き下げを申請する見通し。

「原発を動かすな」抗議のデモ

 高浜4号機は5月17日に再稼働していて、福井県内の稼働原発は2基となった。大飯原発3、4号機は5月24日に新規制基準に合格しており、関電が目指す県内4基稼働に一歩進んだ形だ。県外で既に再稼働している九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)、四国電力伊方原発3号機(愛媛県)と合わせ、国内の稼働原発は5基となった。

 高浜原発の中央制御室では運転員が安全制御盤の計器を確認しながら、起動レバーを倒して制御棒を抜いていった。

 高浜3号機は、4号機とともに15年2月に新規制基準に基づく安全審査に合格し16年1月に再稼働した。しかし同年3月に大津地裁が運転を差し止める仮処分をしたため、司法判断で初めて原子炉を停止した。今年3月の抗告審で、大阪高裁が大津地裁の決定を覆して2基の運転を認める決定を出し、運転再開できる状態になっていた。5月16日にプルトニウム・ウラン混合化合物(MOX)燃料24体を含む157体を装荷している。来年夏の定期検査まで運転することになる。 

 関電の岩根茂樹社長は5月26日の定例記者会見で「(高浜原発3、4号機の)本格運転再開後、速やかに値下げを届け出たい」と今後の電気料金の方針を示している。再稼働に伴って削減できる火力燃料費のコスト分を還元し、顧客のつなぎ留めを図る。

 2基の営業運転開始後、7月中にも料金変更を国に届け出る。国の確認作業を経た上で、早ければ夏にも値下げを実施する見通しだ。

 原発近くの展望台には、正午ごろから、隣接する京都府や滋賀県などの再稼働反対派の住民らが集合。「原子力発電は、止めてください!」「原発いらん!」などと書かれた横断幕やのぼりを掲げ、抗議の声を上げた。

 住民らは原発に向かってデモ行進。北ゲート前で、3号機の再稼働中止と、運転中の4号機の即時停止を求める申し入れ書を関電側に手渡した。

福井新聞社

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