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6ヵ国の断交宣言 背景に“サウジアラビアのカタール嫌い“?

6/6(火) 16:36配信

AbemaTIMES

 5日、中東に位置するサウジアラビア、エジプト、アラブ首長国連邦、バーレーン、イエメン、リビアの6カ国がカタールとの国交を断絶すると報じられた。6カ国は外交官を帰国させ、カタールへの航空便や船便なども止める予定だという。

 サッカーワールドカップで「ドーハの悲劇」が起きたことで日本人にはおなじみのカタールは、人口226万人。2022年にもワールドカップの開催を控えている。面積は秋田県とほぼ同じで、主要産業は原油と天然ガス。一人当たりのGDPはおよそ7万9000ドル(約900万円)で、日本と比べるとほぼ倍。中東の中でも裕福な国だという。

■サウジアラビアの若い王子は怖いもの知らず?

 イエメンが戦争状態にあり、石油の値段が上がらず、経済的に厳しい状況にあるとされるサウジアラビア。このタイミングで国交断絶を決断した背景には、トランプ大統領が同国を訪れた際、対イラン政策を支持したということも要因だという。中東研究の第一人者で、放送大学教授の高橋和夫氏は「サウジアラビアとしては、アメリカがここまで自分たちのことを支持してくれているから今だったら何をやっても許されると思ったのでは」と話す。

 そんなサウジアラビアの“カタール嫌い“は、昨年のイランと国交を断絶した際、カタールに“国際社会はドラマじゃないんだから、好き嫌いじゃなくてイランという大きな国とは付き合うしかないでしょ“という態度を取られたことに端を発するのだという。カタールには、採掘中の海上ガス田がイラン側とつながっているということもあり、イランとは揉めたくないという意識があるという。

 高橋教授はこうしたサウジアラビアの外交について「乱雑、乱暴になっている」と指摘。「サウジアラビアは若い王子に世代交代した。怖いもの知らなのかな」と推測した。

 しかし、カタールにとってサウジアラビアから輸入しているものは何もないため、今回の国交断絶はそれほど痛手ではないという。カタール外務省も「断行の決定は国民や居住者の生活に影響を及ぼさない」とし、「断行は不当で、事実無根の主張や疑いに基づく」と強気の姿勢だ。

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最終更新:6/6(火) 16:36
AbemaTIMES