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「ガリガリ君」が長く愛される“育ての親”の心得

6/6(火) 11:30配信

ニュースイッチ

「共創とオープンイノベーション」が年4億本へ

 夏の昼下がりに無性に食べたくなるものの一つに、赤城乳業(埼玉県深谷市)の棒アイス「ガリガリ君」がある。発売後36年というロングセラー商品で、四半世紀ぶりに10円値上げして70円(税抜き)にした昨年春、社長が頭を下げる広告が話題となった。

 ガリガリ君は赤城乳業の救世主だ。第2次石油ショック後に、氷菓を値上げする一方で、競合大手が値上げを見送り、販売が激減した。打開策として、カップ入りかき氷を片手で食べられるようにと開発された。

 今ではおなじみになった商品キャラクターだが、1999年に行った大規模な消費者調査では手厳しい評価を受けた。監査役でガリガリ君の“育ての親”である鈴木政次さんは当時、辛辣(しんらつ)な声に言葉を失った。

 昭和30年代のガキ大将をモチーフに、イガグリ頭にTシャツ姿。若い女性からは「泥くさい」「田舎くさい」「歯茎が汚らしい」と不評極まりなかった。そこで、設定を中学3年から小学生に変え、外部デザイナーの手で大口を開けた柔らかな絵に一新した。

 独自の食感、クジ付き、値段の魅力から、今や年間販売は4億本を超す。「共創とオープンイノベーションが大事」とする鈴木さんの言葉に、地域企業飛躍のヒントがある。

最終更新:6/6(火) 11:30
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