ここから本文です

【スーパーGT】ホンダ山本モータースポーツ部長「バトンの世界トップクラスの経験を日本に注入したい」

6/6(火) 15:22配信

motorsport.com 日本版

 スーパーGT第6戦インターナショナル鈴鹿1000kmに、元F1王者のジェンソン・バトンが参戦する。そこに至る経緯や、彼に期待することについて、ホンダの山本雅史モータースポーツ部長は記者会見で次のように語った。

【写真】#16 MOTUL MUGEN NSX-GTを走らせ、ピットに戻るジェンソン・バトン

 先日もF1モナコGPにフェルナンド・アロンソの代役として参戦したバトン。ちょうど6月に入ったタイミングで彼の鈴鹿1000km参戦がアナウンスされたが、山本部長によると、話の大元は昨年のF1日本GPあたりからスタートしていたという。

「昨年のF1(日本GP)のレースウィークに、東京でマクラーレンとホンダで一緒に食事をしました。その際日本のモータースポーツの話をしている中で、ジェンソンがGT500に対して興味を持っていました。そこで昨年のサンクスデーでNSX CONCEPT-GTに乗っていただきました。そこで思った以上にNSX(の走り)が面白いということで、『1000kmとか興味があれば乗ってみる?』という会話が、元々のスタートでした」

「彼のマネージャーと我々のスタッフと議論して、細かいところを詰めていきました。やはり2009年にワールドチャンピオンになっているドライバーなので、是非その経験をホンダとしてもスーパーGTに入れ込みたいという思いもありましたし、そう話しているうちに今回の契約にいたりました」

 山本部長は、世界トップクラスで戦い続けてきた彼の能力と経験を、スーパーGTでも生かしていきたいという。

「昨日シート合わせしただけでも、気がつくところがたくさんあって、そういった世界トップクラスの選手が経験したことをスーパーGTに持ってきていただいて、長い目で16号車をより強くしていきたいという部分もあります」

「当然、武藤(英紀)選手はインディも出ていたし、中嶋(大祐)選手もヨーロッパのF3でも戦っていました。彼らも海外のレースは経験していますが、(バトンは)やはり1周目からトップスピードに近い速さで走れています。その能力の高さをGT500にフィードバックしていきたいですし、チーム全体を強くしていきたいと思っています」

 最後に山本部長は、改めて彼の人柄に触れ、今回の鈴鹿1000km参戦を快く引き受けてくれたバトンに感謝の気持ちを伝えていた。

「彼はモータースポーツのファンをすごく大事にしてくれていますし、そこにはホンダもすごく感謝しています。多分、GTにF1のワールドチャンピオンが出るのは初めてのことだと思います。これも凄いことですし、最初はお酒の席でしたが『乗るよ!』って言ってくれたことが嬉しかったです。F1のトップから色々なカテゴリーに行くというのは、難しい部分もあると思いますけど、ジェンソンには感謝しています」

吉田知弘