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上位打線が機能せず、ベスト布陣組めず… 巨人10連敗中の打撃面の問題点

6/6(火) 13:54配信

Full-Count

打撃陣のデータで見る巨人の敗因、1番打者は打率.171&2番打者は打率.128

 巨人は6月4日のオリックス戦に負けて、球団史上ワースト2位タイの10連敗を喫した。「負けに不思議の負けなし」という言葉があるが、10連敗中の巨人にもはっきりした原因がある。まずは打撃面で、巨人の敗因を見ていこう。

【画像】オールスターゲーム2017 ポジション別ファン投票中間発表結果

 巨人の得失点をイニングを追って見ていくと別表のようになる。

 10連敗中、巨人は1回には4日のオリックス戦の1点しかとっていない。そして1回裏に11点も奪われている。先制攻撃ができずに、逆に試合序盤にリードを許すことで、相手を追いかける試合運びになっているのだ。これは、上位打線がうまく機能していないことを意味している。

 打順別のスタメンの打撃成績を見ればそれがはっきりわかる。

1番 41打数7安打0本2打点0盗塁 .171
2番 39打数5安打0本1打点0盗塁 .128
3番 37打数6安打0本3打点0盗塁 .162
4番 40打数11安打2本6打点0盗塁 .275
5番 40打数9安打0本0打点0盗塁 .225
6番 35打数8安打1本3打点0盗塁 .229
7番 32打数12安打1本3打点0盗塁 .375
8番 21打数4安打0本1打点0盗塁 .190
9番 12打数2安打0本2打点0盗塁 .167

 1番打者は、主に投手がスタメンの9番と同レベルの低打率、2番に至ってはそれ以下なのだ。

 巨人の1番は、この期間、坂本勇、脇谷、長野がつとめたが、最初の打席での出塁は坂本勇の1安打だけ。あとはことごとく凡退している。2番打者は橋本到、石川、立岡、重信がつとめたが、安打は石川の1本だけ、四球が立岡、重信が各1、犠打が橋本到の1。10連敗中、1,2番の1回表の出塁は4つに過ぎなかったのだ。これで先制攻撃などできるはずもない。

ポジションの重複や外国人枠によるジレンマも

 また、期間中の盗塁は0。そもそも塁に出る数が少ないのだからやむを得ない部分もあるが、野手の意識の上でも消極的になっていたのだろう。

 主要な打撃陣の成績を見ていこう。名前の横の数字は打率。

マギー .282(10試合39打数11安打0本1打点)
坂本勇 .250(10試合40打数10安打0本4打点)
石川  .297(10試合37打数11安打0本2打点)
長野  .184(10試合38打数7安打1本3打点)
阿部  .172(9試合29打数5安打0本0打点)
小林  .143(8試合14打数2安打0本1打点)
相川  .143(8試合14打数2安打0本0打点)
村田  .417(8試合24打数10安打3本9打点)
脇谷  .105(8試合19打数2安打0本0打点)
立岡  .130(7試合23打数3安打0本1打点)
重信  .000(6試合5打数0安打0本0打点)
亀井  .000(5試合5打数0安打0本0打点)
中井  .000(4試合3打数0安打0本0打点)
辻   .250(4試合4打数1安打0本0打点)
クルーズ.000(3試合12打数0安打0本0打点)
橋本到 .200(3試合10打数2安打0本0打点)
山本  .250(3試合8打数2安打0本0打点)
實松  .000(3試合1打数0安打0本0打点)

 開幕から新加入のマギーが好調だったためにベンチウォーマーになっていた昨年のベストナイン三塁手、村田修一が一人気を吐いている。連敗中の22打点のうち9点が村田によるものだ。しかし、巨人は今年、ポジションが重なる補強をしたために、DH制がない試合で村田を出すためにはマギーか阿部慎之助を控えに回すジレンマに陥っている。

 マギーは外国人枠の選手のため、クルーズを昇格させる際に、クローザーのカミネロを2軍降格させざるを得ない事態にもなった。打線は水ものであり、好不調の波があるのは仕方がないが、ベストメンバーが組めない状況は問題だ。

 10連敗中、失策は9、相手チームは3だ。負の連鎖によって、メンタル面でも野手は委縮していたのだろうか。

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

最終更新:6/6(火) 14:06
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