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ナシ畑にカラス対策の黒ワイヤ設置 富山と射水76.8ヘクタール

6/6(火) 23:48配信

北日本新聞

 県議会は6日、経営企画(筱岡貞郎委員長)、厚生環境(向栄一朗委員長)、農林水産(瘧師富士夫委員長)の3委員会を開いた。カラスによる呉羽梨の被害を防ぐため、県は2020年までに富山、射水両市のナシ畑の55%に相当する76・8ヘクタールに黒色のワイヤを張り巡らせる。テグス(糸)で畑を覆う従来の対策に比べて、被害は5分の1に減ることが実証試験で確認されている。主力の幸水と豊水の畑から重点的に整備を進め、年間5千万円を超える被害額の減少を目指す。

 農林水産委員会で、吉田勉氏(公明)の質問に農村振興課の宮田義人中山間地域振興班長が答えた。

 設置するのは「つや消し黒ワイヤ」と呼ばれる直径1ミリに満たないワイヤ。支柱を使って、ナシ畑の上部に1・3メートル間隔で張り巡らせる。光を反射しないため、カラスにとっては見えにくく、畑に入ろうとしてワイヤにぶつかると、恐怖心から寄りつかなくなるという。

 高い被害防止効果から、県は国の交付金を活用して普及を促している。12年に0・2ヘクタールだった設置面積は、16年には37・9ヘクタールに広がった。現状では、まだ張られていない畑に被害が集中する傾向があり、単価の高い幸水や豊水の畑を中心に整備を加速させる。

 20年の目標である76・8ヘクタールは、幸水と豊水の栽培面積の7割に当たり、被害額の大幅減につながることが期待される。班長は「効果を確認しながら、設置面積のさらなる拡大に努めたい」と述べた。

 16年のカラスによる呉羽梨の被害は205トン、5604万円に上り、鳥獣による農作物被害全体の半分以上を占めた。

北日本新聞社

最終更新:6/7(水) 9:21
北日本新聞