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危機一髪! 救助活動に沖縄のチャットサービス活躍 聴覚障がい者海難、位置情報を提供

6/6(火) 9:45配信

沖縄タイムス

 愛知県西尾市一色町沖の三河湾で3日夜、聴覚に障がいのある46~51歳の男性4人が乗ったプレジャーボートが転覆し、うち1人がスマートフォンで送った救助要請が名護市内の文字通訳センターを介して同地区管轄の海上保安署に伝達、救助された。4人にけがはなかった。オペレーターが機転を利かせ、正確な位置情報を確認し、迅速な救助につなげた。

 遭難者が利用したのは聴覚障がい者向けにアイセック・ジャパン(うるま市、一瀬宗也社長)が運営する日本財団の「電話リレーサービス」。登録利用者からチャットで届く文面をオペレーターが代わりに電話して伝えるサービスだ。

 「レジャーボートが動かなくなり、水が入ってきている。(海上遭難用連絡の)118に連絡してほしい」-。名護市内のセンターに一報が入ったのは3日午後6時56分。「118」は地域によってつながる保安署が異なる。時間がかかると考えたオペレーターは、遭難者から北緯東経が分かる位置情報を確認。管区を割り出して名古屋海上保安部に直接連絡した。

 救助に当たった同保安部衣浦(きぬうら)海上保安署によると、電話リレーから連絡が入る直前、遭難者の複数の友人から「118」に救助要請が入り、情報が錯綜(さくそう)。友人らも聴覚障がい者で会話が難しく、遭難場所や状況をつかめず、署内は混乱していたという。

 同署の森口勝次長は「到着したときには逆さまになった船底にしがみついた状態で、少しでも遅れたら命の危険もあった。救助における電話リレーサービスの必要性を痛感した」と話した。

 アイセック社には4日、救助された男性から「おかげさまで全員無事に帰ることができました」と感謝のメールが届いた。

最終更新:6/7(水) 8:55
沖縄タイムス