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「いつか沖縄で三線を」 米国人キースさん、夢かない笑顔 けいこ打ち込み、新人賞受賞

6/6(火) 21:00配信

沖縄タイムス

 2017年度沖縄タイムス伝統芸能選考会三線の部新人賞に米ニューヨーク出身のキース・ウィンターズさん(45)が入賞した。古典の音色に魅了され、1月から沖縄に移り住んで猛げいこを積んだ。今後はカリフォルニアで研さんを積み、優秀賞を目指す。

 IT企業でエンジニアとして働くウィンターズさんは東京勤務だった約10年前、沖縄居酒屋の有線放送で流れる「涙そうそう」に心をひかれた。「いつか沖縄で三線を習おう」と心に決め、台湾勤務の15年に旅行で沖縄を訪ね、先生を探し歩いた。

 野村流保存会師範の比嘉義勝さん(70)を紹介され、安波節やかぎやで風などの古典音楽に触れた。2カ月間の休み中に新人賞を取ろうと思ったが、比嘉さんは「もっとけいこが必要だ」と許可しなかった。

 「それなら半年住み込んで合格を目指そう」と、思い切って半年の休暇を取り、沖縄で基礎から三線を学び始めた。1日に3時間のけいこを毎日続けた。

 審査当日は「緊張した」と話すウィンターズさんだが、課題曲の「伊野波節」を歌いきった。「聴くたびに心が落ち着く古典音楽がますます好きになった」と探求心は尽きない。

 6月から復職、米カリフォルニア州に拠点を移すが「三線のCDを聴きながらけいこを続ける」と決意。「将来はカリフォルニアに三線の支部をつくりたい」と夢を語った。

最終更新:6/6(火) 21:00
沖縄タイムス