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債券先物が上昇、株安・円高進行で買い圧力-30年債入札は無難に通過

6/6(火) 8:03配信

Bloomberg

債券市場では先物相場が上昇。国内市場で株安・円高が進んだことを背景に安全資産としての債券買い圧力が強まった。30年債入札では最低落札価格が予想と一致するなど無難な結果となったことも買い安心感につながった。

6日の長期国債先物市場で中心限月6月物は横ばいの150円72銭で取引を開始。一時150円70銭に下落した後は底堅く推移。午後は株安・円高が進むのに連れて水準を切り上げ、結局は7銭高の150円79銭と、この日の高値で引けた。

バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「リスクセンチメントでは買い材料が多く、先物は株安・円高の影響が出て、しっかりの展開になった」と説明。一方、中期債に関しては「日銀が断続的に買い入れを減らしてきた中で、需給の緩みが意識される展開になっている」とし、「2年債が震源になって売られて、金利上昇圧力が掛かっている」と話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の347回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.05%で寄り付いた。午後に入ると0.045%に戻した。

2年物の377回債利回りは一時1.5bp高いマイナス0.135%と、新発債として昨年11月以来の水準まで上昇した。午後2時すぎからはマイナス0.14%で推移した。

東京株式相場は続落。日経平均株価は前日比0.9%安の1万9979円90銭と、3営業日ぶりに2万円台を割り込んだ。東京外為市場で円は1ドル=109円台後半と4月下旬以来の水準まで円高・ドル安が進んだ。

30年債入札

財務省がこの日に実施した 30年利付国債入札結果によると、最低落札価格が99円45銭と市場予想と一致した。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.63倍と、昨年10月以来の高水準となった。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は13銭と、前回から拡大した。

30年債入札結果はこちらをご覧下さい。

バークレイズ証の押久保氏は、「30年入札自体は悪くなかった。無難に消化したという認識だが、これを材料にしてさらに買い上がる雰囲気は円債市場にない」と指摘。「最終投資家も5月は外債を買っており、6月で大量償還月とはいえ、円債に資金が戻ってこないということだと思われる」と言う。

Kazumi Miura

最終更新:6/6(火) 16:07
Bloomberg