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【特集】集会場のはずが葬儀場? 説明不足に住民困惑

6/6(火) 15:27配信

毎日放送

最近街で見かけなくなった神道や仏教の建物を模した霊柩車。「宮型霊柩車」といわれるものですが、見られなくなった背景のひとつにあるのが周辺住民への配慮です。そんな中、いま神戸のある地域では葬儀場の建設計画をめぐって、配慮が足りなかったとして住民が困惑しています。建設計画に『集会場』となっていたものが、実は『葬儀場』だったら…

集会場が建つと思っていたら…

神戸市東灘区のJR甲南山手駅に程近い閑静なエリア。六甲の山並みを背景に、落ち着いた家が立ち並ぶ古くからの高級住宅街です。

「過ごしやすいです。とても気に入ってます」(近隣住民)
「静かですし、春はうぐいすが鳴いていますし、朝方早くだったらひぐらしが鳴いている声も聞こえるので、すごくいいと思います」

この住宅街の一角で地域住民に知らされることなく工事は始まったといいます。

「住民をバカにしてますわ」(的場昭夫さん)

怒りをあらわにしているのは工事現場の目と鼻の先に住む的場昭夫さん。

「建物もついたままで競売にかかっていて我々は売りに出たんやな、次に何が建つんかなと。皆その程度の関心を持って見ていた」(的場昭夫さん)

問題の場所には公務員の官舎が建っていましたが、去年11月に競売に出され、ある会社が落札しました。工事が始まる直前に会社側から一部の地域住民に配られた資料。用途の欄には「集会場+専用住宅」と記載されています。しかし、的場さんらが何ができるのか説明を求めると、改めて会社側が出してきた資料には…用途の欄に「集会場(葬儀場)」と追加されていたのです。

「反対があるということを予想していたと思う。だからできるだけ隠して、既成事実を積み重ねて、建ててしまったら勝ちですからね。そういう動きを意図的にやったと思う」(的場昭夫さん)

葬儀場建設計画に憤り

地域の中で突如持ち上がった葬儀場建設計画。住民らは事前に何の説明もなかったことに憤りを感じています。

「長く住んできて、こういう素晴らしい住環境を守って育てたいという気持ちは、みんなこの辺の大きな地主さんは持ってますからね」(的場昭夫さん)

工事現場の隣のマンションオーナーも困惑の色を隠せません。

「どうしようっていう…葬儀屋ができたら、わざわざ隣に葬儀屋があるのに住もうという気にならないと思うんですよ」(建設予定地の隣のマンションオーナー)

建設予定地は第2種中高層住宅専用地域で、神戸市の条例では高さ10メートルを超える建物を建てる場合、業者は地域の住民に事前に説明が必要です。しかし、今回の葬儀場の高さは9.959メートル。10メートルをわずかに4センチ1ミリとギリギリでクリアしていて、説明する義務はありません。

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最終更新:6/23(金) 20:32
毎日放送

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